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ヤンキースの田中選手獲得における誤解と真相

名門球団が抜いた伝家の宝刀の威力

2014年1月31日(金)

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ニューヨーク・ヤンキースへの移籍が決まり、日本で記者会見に臨む田中将大選手(写真:AP/アフロ)

 ポスティング制度での移籍先を日本国民が固唾をのんで見守っていた楽天ゴールデンイーグルス田中将大選手がニューヨーク・ヤンキースと7年総額1億5500万ドル(約155億円。1ドル=100円にて概算。以下同)にて契約を結びました。もはや、このニュースを知らない日本人はいないでしょう。

 契約締結から約1週間が経ち、交渉経緯や球団の思惑、今後の展望などに関する情報がある程度出尽くした感があります。契約締結のタイミングが自分の出張と重なってしまったこともあり、ちょっと機を逸してしまった感もあって正直、この話題についてコラムを書こうかどうか迷っていたのですが、編集部からの期待もあってやはり触れないわけにもいかないと思い直しました(と、まあ年初のコラムが遅くなった言い訳です)。

 今回は、MLBビジネスやヤンキースという球団、ニューヨークという街を身近に感じる筆者が、ヤンキースの田中選手獲得における誤解と真相を解きほぐしてみようと思います。

誤解(1):田中選手獲得は「増収が目当て」

 大物日本人選手がMLB球団に移籍する際に必ず日本で話題になるのが、「球団が見込む経済効果はいくらか?」「球団は選手への投資を回収できるか?」といった話です。こういう視点で野球ビジネスを考えたり分析したりすること自体は面白いですし、スポーツの楽しみ方の1つとしてもちろんアリだと思います。

 松坂大輔選手がボストン・レッドソックスに移籍した際も、ダルビッシュ有選手がテキサス・レンジャーズに移籍した際も、イチロー選手がヤンキースに移籍した際もこうした話題は少なからずありましたし、私も取材を受けました。実際、私もこの日経ビジネスコラムにて「松坂に120億円を払えたのはなぜ?(上)」「イチローを獲得したヤンキースの皮算用~日本人選手の移籍を巡ってよくある誤解」などで、選手獲得の結果、球団経営に波及する増収効果を分析したりもしています。

 しかし、選手獲得は純粋にチーム編成(戦力強化)上の決断であり(野球界ではこれを「Baseball Decision」などと呼びます)、経済効果を主目的とした選手獲得というのはMLBではまずありません。また、GM(ゼネラル・マネージャー)が選手獲得による球団経営への投資対効果を個別に分析することもないでしょう。

 今回の田中選手移籍劇でも、オーナーから選手獲得で全権を委任されているヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMの頭にあったのは「いかにワールドシリーズで優勝できるチームを予算内で作り上げられるか」の1点だけだったはずです。

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「ヤンキースの田中選手獲得における誤解と真相」の著者

鈴木 友也

鈴木 友也(すずき・ともや)

トランスインサイト代表

ニューヨークに拠点を置くスポーツマーケティング会社、「トランスインサイト」代表。一橋大学法学部卒、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)出身。スポーツ経営学修士。中央大学非常勤講師

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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