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「無能な女性管理職ばかり増やすな!?」 “数値目標”が生む悲劇

名ばかり管理職で女性登用を進めるのは愚の骨頂

2014年2月4日(火)

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「ある日突然、女性の契約社員だけが、正社員に変わった」
「ある日突然、一般職の女性が全員総合職に変えられた」
「ある日突然、女性だけの部署ができた」

 実はこれ。数値目標を設定した企業が、“ある日突然”行ったこと。

 「えええ~。ウソでしょ?」

 まるでネタのような話なのだが……、はい、本当にあったコワ~い話である。

無理に“金のスカート”をはかされ、苦労する女性たち

 安倍晋三首相は、先日のダボス会議で、「日本は女性に輝く機会を与える場でなくてはならない」と強調し、「2020年までに指導的地位にいる女性の割合を3割に引き上げる」と、改めて表明した。

 2020年。あと6年しかない。 「とりあえず、今いるヤツラだけでも、“数字に入れろ!”」と、トップの鶴の一声があったかどうかは知らないけれど、“数値目標”のためだけの、数合わせがまことしやかに始まっている。

 もちろんごく一部の会社ではある。だが、冒頭の発言は、先日、女性管理職の方たちとの座談会で、「実際にあった話」として出てきたものだ。

 「ある日突然上司から呼ばれて。『課長に昇進。でも部下はいない。仕事も今までどおりです』って言われました。これって完全に、数字合わせ。名ばかり管理職ですよね?」

 そんな風に嘆く女性もいた。

 “ある日突然”の出来事で、女性たちがハッピーになったというなら、「いいチャンスだよ。自信を持って!」と背中を押すこともできる。

 だが、ある日突然、まるで将棋のコマのごとく、“金”にひっくり返された女性たちは、『女性枠』などと揶揄され、とてつもないストレスの雨にさらされていた。

 昨年から、度々、女性たちが集まるセミナーなどに呼んでいただく機会があったのだが、どのセミナーも週末の開催、値段も決して安いものではないにもかかわらず、満席だ。

 なぜ、女性たちは集うのか?

 「セミナーに来ると。私だけじゃなかったんだってホッとできる。私、別におかしくないんだって。それがいちばんの収穫なんです」

 セミナーは、彼女たちにとって、いわば“雨宿りの場”でもあったのである(もちろん、それ以外の収穫もあります!)。

 欧米では、“女性枠”で昇進した女性が、「golden skirt(金のスカート) をはいている」と、苦笑いされることもあるという。

 いったい何のための、数値目標なのだろう?

・ガラスの天井(ちょっと古いか?)を無くすため。
・女性の意識を変えるため。
・業績アップのため。
・はたまた、「なでしこ銘柄」に選べられるため。

 いったい何???

 そこで今回は、「“金のスカート”をはかされた、女性たちの苦悩」を取り上げます。

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「「無能な女性管理職ばかり増やすな!?」 “数値目標”が生む悲劇」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト