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カルビーの「じゃがポックル」が示すイノベーションのこれから

キーワードは「組み合わせ型」にあり

2014年2月17日(月)

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 「じゃがポックル」というポテトスナックがある。ご存じの方も多かろうが、カルビーが、基本的に北海道限定で発売している商品だ。発売当初は新千歳空港の土産物店に入荷すると、すぐに売り切れるほどの大変な人気だった(現在はネットでも購入できるようになっているので、「限定」はリアル店舗だけである)。

 普段はあまりポテト系のスナックは食べないのだが、じゃがポックルはサクサクとした食感が独特で結構好きだ。見かけるとついつい買ってしまう。先だって、札幌に出張した際にも手に入れようと思い、空港の売店をのぞいてみた。

 ふと気がつくと、じゃがポックルの隣に、「じゃがピリカ」という季節限定の姉妹商品が並んでいた。「ノーザンルビー」「キタムラサキ」「トヨシロ」という北海道産の3種類のジャガイモを使ったスナックで、それぞれのイモ独特の色彩を生かしていて、小ぶりの長方形に加工した外見も好ましい。

 買い込んで東京に戻り、「これは一種のイノベーション、しかも組み合わせ型のイノベーションだな」などと思いながら、美味しくいただいた次第。

 ポテトチップスに代表されるポテトスナックは、味付けのバラエティーは豊富だが、標準化、大量生産が基本の食品だ。均一の原材料を大量、かつ安定的に入手することが重要で、イモも量の確保が可能な有名品種が使われる。

 少量生産の多様な品種を生かして、それを売り物にするという例は、聞いたことがなかった。

常識を逆手に取ったイノベーション

 ちなみに、九州発だが、「冨乃宝山」というなかなかおいしい焼酎を造る西酒造が、「綾紫」「白豊」「紅東」といったサツマイモの品種別の焼酎を出してきた時に、そのアイデアと味わいのはっきりした違いに驚かされたことを思い出す。

 じゃがポックル、じゃがピリカは、通常のカルビーのポテトスナックと違ったカテゴリーということで、「ポテトファーム」という北海道発のブランドの傘の下にある商品だ。

 低価格で全国一律のものを提供する、というポテトスナックの常識を逆手に取り、1つ上のプレミアム感あるブランド群を作る、というマーケティング上のイノベーションだといったら、大げさだろうか。

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「カルビーの「じゃがポックル」が示すイノベーションのこれから」の著者

御立 尚資

御立 尚資(みたち・たかし)

BCGシニア・パートナー

京都大学文学部卒。米ハーバード大学経営学修士。日本航空を経て現在に至る。事業戦略、グループ経営、M&Aなどの戦略策定・実行支援、経営人材育成、組織能力向上などのプロジェクトを手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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