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浅田真央は、世界にクリエイティブ時代を連れてきた

2014年2月26日(水)

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 真央さんは、やっぱり天才であり続けました。日本という小さな国のアイドルなどではなく、世界中の人を変える才能をもっていることを証明したのです。

 今回の真央さんの演技は、多くの人に失望から歓喜という、とんでもない感情のジャンプを経験させました。

オリンピックの意義って何だろう?

 世界中の国が自国のメダル獲得に一喜一憂しているとき、もっと大事なことがあることに気づかせてくれたのです。オリンピックの意義って何だろう?スポーツって何だろう?そんなことが頭をよぎりました。

 いちばん驚かされたのが中国の人たちの反応です。フリーを終えた後、中国ツイッターでは検索ランキング第1位に。

 「外国人選手の試合で初めて泣いた」「真のスポーツ精神とは金メダルをいくつ獲得したかではなく、自分を乗り越えて、自分に勝てたかどうか」「フィギュアはよくわからないんだけど、なんだかとても感動して、書き込んでいます」「これまでとは違った感覚がした。この瞬間に真に成熟したかのよう。大好きです」などなど、昨今の日中事情を考えるとあり得ないことです。違う何かが働いているとしか思えませんでした。

 もちろん、トップスケーターたちも即座に反応。プルシェンコさん「君は真のファイターだね」、ミシェル・クワンさん「一生忘れられない演技だった!」、などと感動のコメントを発信したのです。アメリカなどの海外メディアも同様で、中には涙を流した解説者まで現れました。NBCの解説者は「試合がどのような結果でも、このオリンピックで記憶に残るのは真央の演技だ」と。

メダル至上主義の舞台で異常事態

 判官贔屓や敗者へのカタルシスという見方もできますが、メダル至上主義のオリンピックという舞台でこの反応は、ちょっと異常事態。世界中がナショナリズムへと動きだしている現状とは真逆の流れです。

 それだけ、真央さんの演技にはスポーツを、国を超えたものが存在していたとしか考えられません。

 その正体は一体何でしょうか。私にはこれしか思い当たりませんでした。「クリエイティブ・マジック」。

人の心を動かすことができるのがクリエイティブ

 みなさんも、アート、音楽、映画、演劇などで感動したことがあると思います。それは、クリエイティブ・マジックにやられてしまった証拠。クリエイティブとは、人の心を動かすことのできる強力なエネルギーなのです。霊的なものと言ってもいいでしょう。

 たしかに真央さんのフリー演技は、採点上では上位二人に劣っています。フィギャアの採点項目は驚くほど細部にわたっていて、それをひとつひとつ積み重ねていく仕組み。技術点と演技構成点があるのですが、採点する側からすれば技術的なチェックに終始せざるを得ません。もちろん、公平にジャッジするという観点からです。

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「浅田真央は、世界にクリエイティブ時代を連れてきた」の著者

関橋 英作

関橋 英作(せきはし・えいさく)

マーケッター

外資系広告代理店JWTでコピーライターから副社長までを歴任。ハーゲンダッツ、キットカット、デビアス・ダイヤモンド、NOVA英会話学校など、数多くのブランドを担当、成功に導く。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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