• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

産業革命に匹敵するビッグデータ革命のインパクト

デジタル大国に向けた2つの課題

2014年3月17日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 爆発的に増え続けるデジタルデータとその解析技術を活用して、どう社会がメリットを享受していくのか。この課題についての2回目は、プライバシーやデータセキュリティーについて少し触れてみることにしたい。

 我々が検索した内容、ネットショップで何をいつ買ったのかという情報、SNS(交流サイト)に書き込む中身。これらは、すべてデジタルデータとして、残っていく。

 もちろん、残るデータは、ネット上での行動だけではない。先だって問題になったように、ICカード「Suica(スイカ)」のような交通用電子マネーを利用すると、いつどこの駅からどこの駅まで乗ったか、という情報が残される。定期券も兼ねているような場合は、名前や年齢も含まれた情報だ。

 携帯電話の位置情報、クレジットカードの購買履歴、エアラインのマイレージ…。我々は、意識せずに、自分の情報をデジタル情報として、まるで足跡のように残しながら生活するようになっている。

 こういったデジタル情報とひも付いたサービスのメリットは非常に大きい。自分の興味ある領域を踏まえた上で示してくれる、様々なレコメンデーション。小銭を持ち歩くことから解放してくれる電子マネー。こういったものが存在しなかった時代に、とても戻る気はしない。

 また、デジタル情報の活用は、単なる便利さを超えて、経済全体の成長にも大きく貢献していくだろう。少し大げさな表現になるが、ICT(情報通信技術)とデジタル情報のフル活用は、産業革命にも匹敵するようなインパクトをもたらす時期に近付いているように思える。

 英国の経済学者、アンガス・マディソンによれば、紀元1000年から1820年までの800年強の間に、世界の1人当たり実質GDP(国内総生産)は、約50%しか伸びなかった。一方、1820年から20世紀末までの約180年間に、1人当たり実質GDPは約8倍になっている(出所:アンガス・マディソン著 『経済統計で見る世界経済2000年史』柏書房)。

 1820年という年は、産業革命の影響が行きわたり、英国の1人当たりGDPが顕著に増加し始めた年である。当初は、石炭と蒸気が繊維産業を変え、その後、蒸気機関車によって、高速・大量輸送が可能になったのが産業革命の中核であることは、ご承知の通り。

 今後は、ICTとデジタル情報が、様々な分野でイノベーションを起こしていき、事と次第によっては、産業革命に匹敵する経済成長の原動力になっていく可能性が高い。

コメント1

「御立尚資の帰ってきた「経営レンズ箱」」のバックナンバー

一覧

「産業革命に匹敵するビッグデータ革命のインパクト」の著者

御立 尚資

御立 尚資(みたち・たかし)

BCGシニア・パートナー

京都大学文学部卒。米ハーバード大学経営学修士。日本航空を経て現在に至る。事業戦略、グループ経営、M&Aなどの戦略策定・実行支援、経営人材育成、組織能力向上などのプロジェクトを手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

環境の変化にきちんと対応して、本来提供すべき信頼されるサービスを持続できる環境を作り出さなければならない。

ヤマトホールディングス社長 山内 雅喜氏