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アメリカ人は、話を聞け 日本人は、話をしろ

パックンと考える「伝える」ということ【前】

2014年4月24日(木)

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 この春、東京工業大学で教鞭をとる2人の先生が、同時に書籍を出しました。東工大リベラルアーツセンター教授である池上彰さんの『池上彰の教養のススメ』と、東工大リベラルアーツセンターの非常勤講師であるタレントのパックンことパトリック・ハーランさんの『ツカむ!話術』です。

 書籍の発行を記念して、昨年東工大すずかけ台キャンパスで行われた、池上彰さんとパトリック・ハーランさんとの対談講演会「『伝える』ということ」を、2回分に再構成して、そのエッセンスを、お届けします。それでは、アキラ&パックンの知的漫才を、どうぞ!

(構成=片瀬 京子)

(写真:大槻 純一、以下同)

パックン:今日のテーマは「コミュニケーション」です。

池上:コミュニケーションって、実は定義が難しいですよね。

パックン
本名パトリック・ハーラン。1970年11月14日生まれ。コロラド州出身。ハーバード大学を卒業したあと来日。1997年に吉田眞とパックンマックンを結成。日米お笑いコンビのパイオニア。情報番組「ジャスト」(TBS)、「英語でしゃべらナイト」(NHK)で一躍有名に。「世界番付」(日本テレビ)などにもレギュラー出演。2012年に東京工業大学、非常勤講師に就任。2014月4月には講義内容をまとめた『ツカむ!話術』(角川テーマone21)が刊行。公式サイトはこちら

パックン:通常、コミュニケーションが上手な人、というと「話がうまい人」ってイメージがありますが、ちょっと違うと思うんです。

池上:といいますと?

パックン:一方的に話すのがうまい、ってことよりも、対話している相手の話をちゃんと聞くことができる。それがコミュニケーション上手じゃないかなあと思うわけです。つまり、「自分の考えを伝える」以上に、「相手の考えを引き出す」ことができる人が、コミュニケーションがうまい人。その点、池上先生は上手ですよねえ、相手の話を引き出すのが。

池上:いきなり持ち上げられました(笑)。パックンの言うことはよくわかります。私の仕事も「話す」より「聞く」ほうが本業ですから。

おばあちゃんはなぜ戻ってこなかったか

パックン:え、ほんとですか? あれだけテレビで話しているのに?

池上:けっこう勘違いされているのですが、私の本業は、テレビでニュースをわかりやすく説明することじゃないんです。ジャーナリストですから、誰かをインタビューすることなんですね。インタビューを通して、取材対象の魅力も嫌なところも引っ張り出す。パックンの言うとおり、コミュニケーションの基本は、阿川佐和子さんのベストセラーのタイトルではないですが『聞く力』にあります。

パックン:アメリカの社交界ではこんなたとえ話があります。「噂好きな人は、あなたに他人の話をする。退屈な人は、あなたに自分の話をする。会話上手な人は、あなたにあなた自身の話をさせる」

池上:1対1で話をしているとき、傍目から見ると、五分五分でしゃべっていたとしても、人は、相手ばかりがしゃべっていて自分がしゃべっていない、と欲求不満に思うのです。だから、会話上手な人は相手に7割しゃべらせ、3割を自分がしゃべる。すると相手が「今日はお互い五分五分だったな」と思って満足するのですよ。

パックン:今の池上さんの話で、僕のおばあちゃんのエピソードを思い出しました。おばあちゃん、すごくしゃべりたがりなんです。あるとき、おばあちゃんを乗せて車で出かけて、途中でガソリンスタンドへ寄って、僕が給油をしている間に、おばあちゃんが会計をしにいきました。ところが、給油が終わっても、なかなか戻ってこない。

池上:どうしたんですか?

コメント1件コメント/レビュー

池上さんのジャーナリストとしての能力は誰しも認めることだと思うが、自称ジャーナリストが自分の主張のためにしか相手の言葉を利用しないことには本当に辟易する。池上さんのジャーナリストとしての当たり前の姿勢が賞賛されるのは報道にとって情けないことだ。久米宏のお茶の間政治談議から、日本の報道が本質的に変わってしまったのではないか。客観的な事実と鍵になる人物の考えを伝える報道と、評論とを混同するべきではない。まあテレビニュースには何も期待してないが。(2014/04/24)

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池上 彰

池上 彰(いけがみ・あきら)

ジャーナリスト

1950年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。報道局主幹を経て、2005年3月よりフリージャーナリストとして活躍中。2012年4月から東京工業大学で東工大生に「教養」を教えている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

片瀬 京子

片瀬 京子(かたせ・きょうこ)

フリーライター

1972年生まれ。東京都出身。98年に大学院を修了後、出版社に入社。雑誌編集部に勤務の後、2009年からフリー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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池上さんのジャーナリストとしての能力は誰しも認めることだと思うが、自称ジャーナリストが自分の主張のためにしか相手の言葉を利用しないことには本当に辟易する。池上さんのジャーナリストとしての当たり前の姿勢が賞賛されるのは報道にとって情けないことだ。久米宏のお茶の間政治談議から、日本の報道が本質的に変わってしまったのではないか。客観的な事実と鍵になる人物の考えを伝える報道と、評論とを混同するべきではない。まあテレビニュースには何も期待してないが。(2014/04/24)

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