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大手広告代理店に勝利!学生が考えた「乳首相撲」とは

勉強のできない学生は、会社でも本当に役に立たないのか?

2014年5月14日(水)

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 大学の先生というものをはじめて経験して、この春、第1回目のゼミ生を社会に送り出しました。かなりエモーショナルな気分です。親から子どもが巣立って行く感じですね。でも、本当の親とは違う。いわば複数の学生の親なので、それぞれが自分の個性を活かしてがんばってほしいと願う気持ちです。

 2年間見ていると、それぞれの学生の個性や、成長の仕方の違いが手に取るようにわかります。世間で言われるほど、近頃の学生はおとなしくて同じようなタイプが多いとはとうてい思えません。見かけによらず面白いことを言ったり、オシャレを気にしていると思ったら社会貢献を真剣に考えていたり。近くにいないと、わからないことがあふれていました。

 そういう学生たちと一緒にいて、理不尽だと思ったのは、4年での就活三昧。3年の後半から始めていないと内定に出遅れてしまうという現実です。 つまり、学生らしく過ごせるのは3年間のみ。最もいい日々を送れるはずなのに、日本株式会社の都合でそれが奪われているのです。

新卒一斉採用の憂鬱

 学生は、たっぷりある時間を味方につけ、どんなことにでも挑戦できる、いろんなことが勉強できる身の上。それが、相も変わらぬ新卒一斉採用という愚かな慣習のために、若い才能が翼を広げるチャンスを失っている。何とも陰鬱な気分になってしまいます。

 追い打ちをかけるように、親御さんは「せっかく大学まで行ったんだから、有名な企業に入って欲しい」と迫る。それに応えて、学生は「できれば大企業に入って将来を安定したものにしたい」と言わざるを得なくなる。

 就職人気ランキング(毎日コミュニケーションズより)を見るまでもありませんが、有名企業が上位を独占。文系がJTB、ANA、HIS。理系がJR東日本、カゴメ、旭化成グループという具合です。

 ご存知の通り、日本の大企業は約421万社あるうちの、たったの0.3%。そこに就活が集中。当然、内定を得るのは至難の技です。

 すべての試験を知っている訳ではありませんが、多くの企業はまず落とすことを考えているでしょう。

 競争が激烈なので仕方がありませんが、いわゆるSPI(リクルートが開発した総合適性検査)のような平均的にふるい落とす方法を採用する。本来は、それぞれの企業が独自ですべての試験問題をつくるべきこと。そうでなければ、生き残りの大変な時代に、その企業を変革していく人材を獲得することは難しいと思うのですが。

 こうした就活戦線ですから、当然のように就活対策が生まれ、平準化して成績の良い学生が残っていく。見ていると、やはり器用で機転の利く学生がこれを突破しやすい。ちょっと考えこんだり、割り切れない学生にとっては、これが大きなハードルとなって、次々に脱落していく傾向にあります。

 でも、ちょっと待ってくださいと言いたい。どの企業のうたい文句も、イノベーティブな人材を求める。自由な発想力をもった学生がほしいと。言っていることと、やっていることが違いすぎるとしか映りません。

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「大手広告代理店に勝利!学生が考えた「乳首相撲」とは」の著者

関橋 英作

関橋 英作(せきはし・えいさく)

マーケッター

外資系広告代理店JWTでコピーライターから副社長までを歴任。ハーゲンダッツ、キットカット、デビアス・ダイヤモンド、NOVA英会話学校など、数多くのブランドを担当、成功に導く。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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