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なぜハイチュウはレッドソックスをスポンサーするのか?(上)

水面下で密かに進む新商品拡販の秘策

2014年6月2日(月)

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森永製菓の「ハイチュウ」が公式スポンサーとなったボストン・レッドソックスで活躍する田澤純一選手。同選手が果たした役割とは?(写真はすべてレッドソックス提供)

 米国企業に比べると、日本企業はまだまだマーケティングツールとしてのスポーツの使い方に慣れていないという印象を私は持っています。スポーツが社会で果たす役割や影響力が日米で大きく違うことがその背景の1つです。日本企業の中では、スポーツをマーケティング活動に使おうと考えている会社はむしろ少数派かもしれません。

 以前『「東京五輪の成否を左右する「イシュー・ドリブン」の協賛活動 「メガイベント」が進化させるマーケティング手法(下)』でも書きましたが、米国で「スポーツ協賛契約」と言えば、協賛企業が抱える経営課題(イシュー)を解決するためのコンサルティング契約に近い形態がイメージされますが、日本ではまだPR媒体を買う宣伝・広告活動という意識が強いようです。

 ですから、スポーツビジネスの本場アメリカで本格的にスポーツ協賛に取り組んでいる日本企業は数えるほどしかありません。トヨタ自動車やパナソニックなどがその代表格でしょうか。

 そんな中、意外な商品が近年の米国スポーツビジネスシーンで存在感を発揮しています。森永製菓のチューイングキャンディー「ハイチュウ」です。ハイチュウは今年から上原浩治選手や田澤純一選手らが活躍するボストン・レッドソックスの公式スポンサーとなり、そのほかにも、NBAニューヨーク・ニックスの公式スポンサーにもなっています。

 今回のコラムでは、ハイチュウとレッドソックスとの協賛契約の内容や、それが従来的な日本企業のスポンサーシップとどのように違うのかなどについて書いてみようと思います。

“おやつ係”が結んだ縁

 ハイチュウとレッドソックスとの縁は意外なところから生まれたものでした。

 メジャーリーグでは、中継ぎ投手陣は試合開始から外野に設置されたブルペン(投球練習場)に行ったきり、試合終了まで戻ってこないのが通例です。しかし、ご存じのように野球の試合は3時間前後の長丁場になることが多く、試合の序盤に出番が少ない中継ぎ投手は、はっきり言ってそこで時間を持て余すことになります。

 そのため、多くの球団では気分転換や退屈しのぎのため、お菓子や飲み物、眠気覚ましの目薬などをリュックに詰めてブルペンに持っていくことが暗黙の決まり事になっています。大体、この“おやつ係”は若手選手が担当することになるのですが、レッドソックスでは2009年に入団した田澤選手がその役を担っていました。

コメント4件コメント/レビュー

ヤンキースでも、黒田投手が田中投手と共に記者さんたちに大量のハイチュウを配っているのもすでに周知の事実。企業のマーケティングだけでなく、田中投手がチームメイトとの交流が生まれるなどの話も聞こえてきます。今後のハイチュウブームに注目したいと思います。(2014/06/03)

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「なぜハイチュウはレッドソックスをスポンサーするのか?(上)」の著者

鈴木 友也

鈴木 友也(すずき・ともや)

トランスインサイト代表

ニューヨークに拠点を置くスポーツマーケティング会社、「トランスインサイト」代表。一橋大学法学部卒、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)出身。スポーツ経営学修士。中央大学非常勤講師

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ヤンキースでも、黒田投手が田中投手と共に記者さんたちに大量のハイチュウを配っているのもすでに周知の事実。企業のマーケティングだけでなく、田中投手がチームメイトとの交流が生まれるなどの話も聞こえてきます。今後のハイチュウブームに注目したいと思います。(2014/06/03)

ハイチュウに関して私が見聞きしたところだと、人気歌手(ラッパー?)のニッキー・ミナージュがTwitterでお気に入りのお菓子だと紹介したり、NFLスター選手で取材嫌いなマショーン・リンチがハイチュウをプレゼントした日本のリポーターを特別扱いしてくれたりと、アメリカ人が好む味なのかもしれませんね。森永製菓にはどんどんアメリカ市場へ食い込んでいってほしいと思いますし、海外市場でも巧みにマーケティングできる日本企業が増えてほしいと思います。(2014/06/03)

来日して日本のお菓子に嵌る外国人にハイチュウはかなり受けている様でお土産に持って買える人が多いとか。逆に海外に輸出していなかった事に驚いた位です。他にも日本限定、地域限定のキットカットとか。ポッキーも人気らしい。日本には変な(魅力的な?)お菓子が一杯ある所として有名らしいですから。会社に出張に来た外国人もお土産は日本のお菓子を良く持って帰ると言っていました。普段意識した事は無いのですが国産ブランドのお菓子の種類は確かに半端ないです。海外でも受け入れられるお菓子は多いと思うのですが、意外と海外のスーパーでは見かけません。輸出していなければ当然でしょうか。価格と品質を考えると日本のお菓子は凄く良い物だと思うのですがね。空港とかでお菓子を買いあさっている外国人を見る度にチャンスを逃してるのかなとの思いが湧き上がります。マーケットの問題もあるのでしょうがハイチュウの手法はいいアイディアかも知れませんね。(2014/06/02)

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