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異分野のぶつかり合いがイノベーションを生む

「40歳定年制」を提唱した柳川教授との対話を通して考えた条件

2014年6月30日(月)

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 最近、『ビジネスゲームセオリー 経営戦略をゲーム理論で考える』(日本評論社)という本を出させていただいた。ゲーム理論の理論的枠組みで現実の経営課題を見る、逆に、経営戦略論の立場からゲーム理論を俯瞰する、という2つの狙いで、「難しくなりがちな話を、できるだけシンプルに語る」という仕立ての書籍だ。

 この本は、東京大学経済学部の柳川範之教授との共著で、執筆も2人の対話を繰り返すプロセスが中心だったのだが、この対話の時間は実に幸せでぜいたくな時間であった。何しろ、柳川先生は第一級の経済学者であるだけでなく、少し前に「40歳定年制」を提言して話題をさらった方で、学問と現実をつなぐことに大変長けておられる。

 対話と言うと格好良いが、私にしてみれば、大部分の時間は、ゲーム理論の骨格を現実の世界に当てはめながら、やさしく教えていただいていたようなもの。大学院時代に勉強したことを再学習しつつ、その後の学問的進化も教えていただけるわけで、「ああ、超一流の教師に出会えると、勉強というのはこんなに楽しく、容易なものなんだ」と実感させられた次第。

異分野の交流からアイデアや革新が生まれる

 さて、ゲーム理論と経営戦略論は、近い位置にある異分野といってもいいだろう。ゲーム理論は、経済学の1つの柱として、その進展に貢献してきた領域だし、経営戦略論も元々は産業構造論とミクロ経済学から発展した領域だ。

 この本の中でも触れたが、その割に相互の交流は限られている。スペインのビジネススクール(経営大学院)、IESEのパンカジュ・ゲマワット教授などゲーム理論を取り入れながら、経営戦略論をより豊かにしようとする試みはあるが、経営戦略論の大きな潮流にはなっていないように見受けられる。

 また、大部分の実務者にとっては、ゲーム理論と言えば学校で習った「囚人のジレンマ」止まり。経営の現場で、実際に活用する事例は、かなり限定的なのが実情だろう。

 今回の本を作りながら実感したのは、こういった異分野の交流から、新しいアイデア、さらにはイノベーションが生まれる可能性だ。

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「異分野のぶつかり合いがイノベーションを生む」の著者

御立 尚資

御立 尚資(みたち・たかし)

BCG シニア・アドバイザー

京都大学文学部卒。米ハーバード大学経営学修士。日本航空を経てボストン コンサルティング グループ(BCG)に入社。BCG日本代表、グローバル経営会議メンバー等を歴任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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