• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「子どもいないって可哀そう?」 女性を苦しめる“前例好きの女たち”

“セクハラヤジ”で感じる問題の本質のズレ

2014年7月15日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 書こうか、書くまいか、散々悩んだ結果、やはり書くことにします。と、宣言はしてみたもの、いったいどこから書けばいいのだろうか。書き方次第では、大反発、袋叩き、マグナム級の地雷を踏むことになりそうなので、実に悩む。とはいえ、私なりの言葉で、正直に綴るしかないので、みなさんもご一緒に考えていただければ幸いです。

 テーマは、「平等とは、何か?」について、である。

 都議会での、“セクハラヤジ”が大問題になったのは、つい先日のこと(“大泣き会見”報道で、ずいぶんとトーンダウンした感は否めませんが…)。

 その後、いつのものようにテレビでは、キャスターやコメンテーターたちが、「許せない。一般企業だったら大問題」とお決まりの発言を繰り返し、女性の政治家たちも次々とコメントし、新聞や雑誌では、当事者である女性たちの反応や意見を報じていた。で、私はそれらの“盛り上がり”に違和感を抱いてしまった。どちらかと言うと、嫌悪感に近い感覚でもある。

 なぜ、憎むべき対象が、そこにあるときだけ、こんなに盛り上がるのか? これじゃ、何も変わらない――。

 そんな風に感じたのだ。

 「テレビとか見てないから分からん!」という方のために、念のため事の顛末を簡単におさらいしておこう。
 これは先月、都議会で女性議員が妊娠や出産に悩む女性への支援策について都側に質問していた際に、「自分が早く結婚したらいいじゃないか」などといったセクシャルハラスメント的なヤジを受けた事に端を発した騒動のこと。

“セクハラヤジ”は都議会だけじゃない

 テレビでは、「これで幕引きにするな!」と、一斉に責め立て、

・「まずは、自分が産めよ」
・「子どももいないのに」

などの発言が収録された“証拠”を、各局が流しまくり、
「徹底究明に乗り出し、問題発言のあった議員を特定すべき。これで終わりにするな!」と、繰り返した。

 女性議員たちは、

・「女性の立場として、断じて許されない。党としてもしっかりと対応を取るべき」(森雅子少子化担当大臣)
・「女性の活躍を阻害するようなヤジや、そういう雰囲気は全く好ましくない」(稲田朋美行政改革担当相)

 と、一斉に怒りをあらわにした。4月の衆議院総務委員会で「早く結婚して子どもを産まないとだめだ」と、自民党の大西英男議員からセクハラヤジを飛ばされ、謝罪を受けた日本維新の会の上西小百合議員は、次のようにコメントした。

 「圧倒的な議席を持っている自民党の先生方からそういう発言が出るのは、非常に残念で情けない。意識改善して、真摯に少子化対策に取り組んでもらいたい。少し傲慢な国会運営も、これを機に改めてもらいたい」

 また、朝日新聞デジタルでは、「マタハラ議会じゃ産めない」という見出しで、大阪維新の会の村上満由市議のケースを取り上げた。

 村上氏は、2011年4月に初当選し、直後に結婚。4カ月後に妊娠したが、市議会には産休制度がなく、「給料泥棒」「無計画な出産だ」と批判された。ある議員から「出産したことを有権者に謝れ」と罵倒され、

 「有権者の男性から『中央区と子どもとどっちが大事や』とすごまれた。言い返そうと思ったら涙が出た。場の雰囲気を崩せず、耐え忍ぶことも多い」とコメントした。

コメント13

「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」のバックナンバー

一覧

「「子どもいないって可哀そう?」 女性を苦しめる“前例好きの女たち”」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

企業や官公庁の幹部のメールボックスの内容が、まるごと数十万〜数百万円で売られている事例もある。

名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官