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哀悼:様々なことを教えてくれた作家・深田祐介さんに感謝を込めて

今を考えるよすがとして若い人にもその著書を手に取ってほしい

2014年7月28日(月)

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 さる7月19日、深田祐介さんの訃報に接した。心より、ご冥福をお祈りしたい。

 私事になるが、深田さんには個人的にも本当にお世話になった。20代から30代前半の会社勤めの時代、政治、経済、メディアの第一線の方々の勉強会に連れ回してくださったことは、感謝しても感謝しきれない。首相経験者や海外主要紙の東京支局長諸氏。あるいは現在もテレビのメーンキャスターとして活躍しておられる新聞の政治部長の方々や、新進気鋭の直木賞作家。

 深田さんご自身も、日本航空入社前に文学界新人賞を受賞、その後、日航の広報部門のマネジメントの立場にありながら、『新西洋事情』(新潮文庫)で大谷壮一ノンフィクション大賞を受賞したスター作家。きら星のごとくこういう方々が揃う場では、こちらは部屋の片隅でおとなしく座っていることしかできない。

 それでも「一流のプロとはこういう人たちなのだ」ということを、若いうちに見聞きできたことは、その後の自分自身の仕事人生の中で大きな価値を持つものだった。何よりその後、様々な世界の一流の方たちとお会いできるようになった際に、さほど物おじせずに済んだのは、深田さんのおかげだ。

 バブル期といえども、こちらは東京に実家がない若手サラリーマン。片道1時間半以上の遠距離通勤で、業務外の会合が二次会に及んだ際には、帰宅手段に苦労させられたものだった。今なら時効だと思うが、そんな折に、深田さんがそっとタクシーチケットを握らせてくださったことは、忘れられない思い出だ。

 私自身が書いたものが、初めて活字になったのも、深田さんのおかげだった。

 そもそも深田さんとのご縁の始まりは、その後『新人類スチュワーデス物語』(新潮社)となる作品の取材だ。この中に、地上職採用の若手社員が乗務研修と称して、アシスタントパーサーとして機内サービスに従事する話が出てくる。私も、3カ月の訓練を経て、1年間機内で仕事をしたくちだったので、話を聞かせてほしいということで、お目にかかったのだ。

 なぜか気に入られ、その後お付き合いさせていただくようになったのだが、この小説が文庫版になる際に、「御立くん、解説を書いてみなさい」というお達し。四苦八苦して仕上げた文庫版解説が、無事活字となったという次第。

 今こうやって本を出したり、記事を書いたりするのも、元を質せば、深田さんとのご縁からということになる。

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「哀悼:様々なことを教えてくれた作家・深田祐介さんに感謝を込めて」の著者

御立 尚資

御立 尚資(みたち・たかし)

BCG シニア・アドバイザー

京都大学文学部卒。米ハーバード大学経営学修士。日本航空を経てボストン コンサルティング グループ(BCG)に入社。BCG日本代表、グローバル経営会議メンバー等を歴任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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