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リスクマネジメントを超える「リスクアドバンテージ」の重要性

企業活動のほとんどはリスクを伴う投資

2014年8月25日(月)

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 「経営とは何か」「競争優位とは何か」という定義にはいくつもの答え方がある。

 私自身が最近考えているのは、以下のようなものだ。

 「経営とは、リスクをとってリターンを得る行為」

 「競争優位とは、同じ量のリスクをとって、競合企業よりも高いリターンを得ること。あるいは、同じリターンを得るためにとるリスクがより少なくて済むこと」

 最近、ウクライナやシリアの情勢など、地政学リスクが顕在化する機会が増えているように感じる。タイやブラジルなど新興国国内の政治リスクも同様だ。

 一方、デジタル革命の影響が少しずつ姿を現すにつれ、全くビジネスモデルの異なる競合が登場し、旧来の業界秩序が破壊されるリスクを抱える業界が広がってきた。

 こういうリスクの複雑化と増大という環境の中では、上記の定義の2つ目に述べたような優位性を持つことが非常に重要になってくる。これを「リスクアドバンテージ」と呼ぶこととしたい。

 企業は、新製品投入、新市場への参入、あるいは大型の設備投資やM&Aといった様々な活動を繰り返して、利潤を生み、成長を図ろうとしている。これらの活動を行うに当たっては、通常投資に対して、どれくらいのリターンがあるかを事前に試算し、一定以上のROI(投資収益率)が得られることを確認してから実行に移される。

 ただ当然のことながら、実行した段階では本当にどれくらいのリターンが得られるかは分からない。環境の変化やユーザーの反応、あるいは競合の動向などによって、実際のリターンは変動するからだ。

 言い換えれば、ほとんどの企業活動はリスクを伴う投資であると考えてよい。

 ちなみに、これは、新規の大型投資だけではない。例えば、販促費をA商品からB商品に、あるいはユーザーXからユーザーYにシフトさせる、といった資源配分の場合も、「その行為自体がより高いリターンを生む」という事前の読みに従ってなされるが、実際にそうなるかどうかは分からない。

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「リスクマネジメントを超える「リスクアドバンテージ」の重要性」の著者

御立 尚資

御立 尚資(みたち・たかし)

BCGシニア・パートナー

京都大学文学部卒。米ハーバード大学経営学修士。日本航空を経て現在に至る。事業戦略、グループ経営、M&Aなどの戦略策定・実行支援、経営人材育成、組織能力向上などのプロジェクトを手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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