• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「土下座のほうがマシ?」ミドルを惑わす若手の承認欲求

“わけのわからない謝らせ方”が社内外に増えるワケ

2014年9月2日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

「中間管理職って、何やってるの?」
「謝罪!」
「何、それ?」
「日々、謝罪の嵐。朝、会社に行くと、『マジ??』って事件ばかりで。その対応に謝りに行く。それが日課。しかも、 最近は、“わけのわからない謝らせ方”が出てきたもんだから、ストレスが溜まってます」

 これは6名の部下を抱える、中間管理職の知人とのやりとりである。

わけのわからない謝らせ方――?
・半沢直樹風、土下座
・地方県議風、泣き落とし
・偽作曲家風、イメチェン謝罪
・維新の会風、丸刈り謝罪

 今年はいろんな“謝罪”が世間を賑わしたが、わけのわからない謝らせ方っていったい何?

 以前、CA時代の同期が、「最近のお客さんは、突然、なんの予兆もなく怒り出すから、わけがわからない」と、嘆いていたことがあった。が、この知人曰く、

 「怒るのは当然だという事態が発生する。だから、謝りに行く。ところが、わけのわからない事態になる」

 というのが、わけのわからない謝らせ方、なのだという。

 ここまでの数行で、私は何回「わからない」という言葉を繰り返してしまったのだろう。余計に、読んでいる方を、わけがわからなくさせてしまったにちがいない。

 いずれにしても、彼の話はちょっとばかり面白かったので、今回は、“わけのわからない謝らせ方”について、あれこれ考えてみようと思う。

散々罵倒した挙句、「それはいい」って……

 まずは、冒頭の彼の状況説明から。

 「大抵の場合、取引先を怒らせてしまうのは、部下のコミュニケーション不足。一言足りなかったり、ちょっと確かめれば済むようなことが、大きくなる。でも、このあいだのは、明らかに部下のミスが原因だった」

 「先方は激怒して、『上司、連れてこい!』だの、『取引中止するぞ!』だの言いだして。こりゃあヤバいなぁと、僕も覚悟して謝罪に行ったわけ。ところが……、さんざんこっちに謝らせといて、なんて言ったと思う? 『それはいいんです』って言うんだよ」

 「いいんですって、もう終わったことだからいいってこと?」(河合)

 「それならいいんだけど、そうじゃないみたいで。突然、自分がこれまでいかに大変だったかって話を始めた。今までもいろいろとあって、部下のことも、仕事が遅いだの、使えないだの、問題があるだのと散々こき下ろした」

 「はは~ん。取引中止だ!」(河合)

 「だよね? 普通この流れだと、そう思うでしょ? それで僕も、『担当者を変えるので、今後ともお願いできませんか?』って頼んだわけ。そしたら、なんて言ったと思う? 『彼(=知人の部下)は優秀です。替えなくていいです』って。散々、罵倒した部下を褒めだした」

 「ん?? ってことは、取引も続行、担当者も変えなくていい。おまけに謝る必要はなかった?……ナニしに行ったの?(笑)」(河合)

 「でしょ~? わけわかんない。だったら最初から、『上司連れて来い!』とか言うなっツーの。自分はこんなにいい人なんですよ、ってアピールしたかったのかなぁ。でも、子どものケンカを親が謝りに行ってるわけじゃないんだから、どうにかしてほしいよ。まぁ、これは顕著なケースなんだけど、似たようなのって結構ある。土下座させられたほうが、まだいい。そのほうがすっきりする。これって何なの? 心理学的に分析してよ!」

 以上が彼とのやりとりである。

コメント7件コメント/レビュー

「最近の若いもんは!」と嘆くのは後にして、今回の記事は参考になりました。多分このような事例に遭遇したら、相手の心理状況が全く理解できず戸惑ったでしょう。相手の未熟さを責めるかどうかは別として、「こういう心理状況の元にこういう鼓動に出る人が居る」と知っているだけで対応が取れるような気がします。それぞれの時代、「ゆとり」「平和ボケ」「KY」等の心理状況が世代に背景によって生み出される。それを知らない時代のものが頭ごなしに怒ったとしても意思疎通は図れない。そんな気がしました。(57歳男性)(2014/09/02)

「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」のバックナンバー

一覧

「「土下座のほうがマシ?」ミドルを惑わす若手の承認欲求」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「最近の若いもんは!」と嘆くのは後にして、今回の記事は参考になりました。多分このような事例に遭遇したら、相手の心理状況が全く理解できず戸惑ったでしょう。相手の未熟さを責めるかどうかは別として、「こういう心理状況の元にこういう鼓動に出る人が居る」と知っているだけで対応が取れるような気がします。それぞれの時代、「ゆとり」「平和ボケ」「KY」等の心理状況が世代に背景によって生み出される。それを知らない時代のものが頭ごなしに怒ったとしても意思疎通は図れない。そんな気がしました。(57歳男性)(2014/09/02)

こういう記事が載るとまた世代の差をテーマに若手にお叱りをする年輩の方が出てきますね。テレビのせいだとか、”わけのわからない解釈”を垂れて俺らの世代は優秀だぞと言いたいだけなんですね。自分の世代も新人類と言われたことはもうとっくに忘れたのでしょうね。わけのわからない怒り方は年代の差などと簡単な話ではなく、あらゆる世代にこのわけのわからない怒り方をする人はいます。社会全体が変わってきているように思えます。電車でも喧嘩を始める人が最近増えてきたように感じます。日本全体で余裕が無くなっているように感じます。(2014/09/02)

わけのわからない対話の原因を承認欲求に求めたことで一定程度説明できそうであることはわかったが、しかし、この担当者は結局何がしたかったのだろう?わざわざ取引先の上司を呼びつけて世間話で終わり?業務時間中に会議室を占拠して自分個人のうっぷんをぶちまけるという私用に利用しただけに聞こえるのは気のせいだろうか?今風にいうなら誰得なの?ってことだ。相手方に問題があったのであればそれを指摘し、再発防止の仕組みや今後の対処について話し合いを行うべきだし、これは会社対会社の話であるから、自分は会社の代表であると自覚し相手の年齢に関係なくいうべきことは言わなければならないのだが…個人欲求の話に落とす以前に、仕事の基本を指導されていないだけなのでは?(2014/09/02)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「タイム・トゥ・マーケット」で売らないともうからない。

栗山 年弘 アルプス電気社長