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「学生アマチュア規定は違法」としてNCAAが敗訴

米大学スポーツ界を震撼させた歴史的判決の波紋

2014年9月10日(水)

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 このコラムでも再三お伝えしてきた、大きな節目を迎えている米国学生(大学)スポーツですが、そのあり方に大きな変化を迫る「学生アマチュア規定は法律違反」とする歴史的判決が、8月に下されました。

 「アマチュアリズム」を盾に学生選手への報酬の支払いを制限する一方で、学生選手がプレーする試合という「製品」から巨額の富を生み出している大学スポーツ界には、これまでに数多くの批判の目が向けられてきました。

 以前、『「学生選手にも報酬を」という意見が急増する背景(上)~米学生スポーツのアマチュア規定は幻想?』などにも書きましたが、大学スポーツ界はプロ顔負けの巨額のマネーを生み出す一方、プロスポーツ経営では最大のコスト要因となる選手の年俸を最小限に抑えることに成功しています。

 こうした状況を不公正と考えた学生らから、近年大きく2つの動きが生まれていました。1つは学生選手による労働組合結成の動きであり、もう1つは、米大学スポーツを監督する全米大学体育協会(NCAA)がアマチュアリズムを守るために定めている種々の規定(学生への報酬の支払い禁止、奨学金への上限設定など)に対して裁判を起こす動きです。

 前者については、『アメリカ大学スポーツの終わりの始まりか?(上)~“アマチュアリズムの幻想”を粉砕した歴史的判断』にも書いたように、全米労働関係委員会(NLRB)が今年3月に「奨学金を得ている学生選手は、連邦法で労働者と認められる」という判断を下しています(現在、大学側による異議申立の審査中)。この判断により、米大学スポーツにおける「学生の本分は勉強」という建前はもろくも崩れ去りました。

 そして、後者の動きに当たる裁判のうちの1つの事案で、冒頭でお伝えした歴史的な判決が下されたのです。これにより、今まで大学スポーツ側がレゾンデートル(存在意義)としていたアマチュア規定自体が、司法審査により明確に法律違反であると判断されてしまったのです。つまり、誤解を恐れずに言えば、NCAAの現行のアマチュア規定を基本にしたビジネスモデルは既に「死に体」だということです。

 今回のコラムでは、この歴史的判決の意味やそれが大学スポーツ界にもたらすインパクト、今後の展望などについて考えてみようと思います。

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「「学生アマチュア規定は違法」としてNCAAが敗訴」の著者

鈴木 友也

鈴木 友也(すずき・ともや)

トランスインサイト代表

ニューヨークに拠点を置くスポーツマーケティング会社、「トランスインサイト」代表。一橋大学法学部卒、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)出身。スポーツ経営学修士。中央大学非常勤講師

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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