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たかの友梨氏の7年前の激白から探る“ブラック”の境界線

自分が強くなったときほど、他人の痛みを思いやる

2014年9月9日(火)

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 たかの友梨ビューティクリニックが、問題になっている。
 「ブラック企業、パワハラ、マタハラ」――。
 ネット上では、そんな言葉が飛び交っている。

 「暴き出したりなんかして、会社をつぶしてもいいの」
 「労働基準法にぴったりそってたら、(会社は)絶対成り立たない」
 「つぶれるよ、ウチ。それで困らない?」

 これらは高野友梨社長が、女性従業員(仙台店勤務)に発したとされる言葉である。

 この女性従業員は、残業代一部未払い問題を労働基準監督署に申告した。それを知った高野さんが仙台市を訪れた。仙台店の従業員15人や店長らを飲食店に集め、約2時間半にわたり件のような持論を展開したのだという(日経新聞の記事はこちら)。なお、同クリニックを経営する不二ビューティの担当者は「減額は計算ミス。すでに是正した」と話している。

 ブラック企業――。定義すらあいまいなこのレッテルが企業に貼られる時、必ずといっていいほど、その企業のトップの“ブラック”な言動が問題になる。

 「自分にはできた。なぜ、それができない?」
 「私は人一倍努力してきた。なぜ、それができない?」

 そうやって自分世界の正義を他人(=従業員)に押し付け、“使い捨て”とも取れる言動が“ブラック”と批判されるのだ。

 なんで人一倍がんばって、企業をひっぱってきたトップが、ブラックになってしまうのか。なんで自分のものさしでしか、人を測れなくなってしまうのだろう。次々と問題になる、トップたちの出現に私は少々困惑している。

 というのも、今から7年前の2007年。奇しくも私はワタミの渡邉美樹さん、そして今回のたかの友梨さんにインタビューをしている(『私が絶望しない理由』(プレジデント社)執筆に、ご協力いただいた10数名の各界のトップランナーの中の2人)。

 当時、渡邉美樹さんは、東証一部に上場させた居酒屋「和民」を持ち株会社制に改組し、郁文館夢学園の理事長に就任したり、介護事業に参入したりと絶好調。誰もが認める、「カリスマ経営者」だった。一方、たかの友梨さんは、全国に124店舗を展開し、テレビ番組「ビューティコロシアム」などに出演。女性企業家のパイオニア的存在としての地位を確立していた。

 まさしくトップランナー。ビジネス誌がこぞってインタビューした経営者たちだ。

 だが、そんなお2人も、実際お会いし、話を伺うと、極めて普通の人だった。当たり前といってしまえば当たり前なのかもしれないけど、それが私には新鮮だった。

 悩むこともあれば、落ち込むこともある。人の痛みも分かるし、自分が痛さに喘ぐこともある。どこの会社にも、「いるいる! そういう人!」という方で、自分自身の中にも、リトル渡邉美樹やリトルたかの友梨がいるなぁって、感じたのだ。

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「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」のバックナンバー

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「たかの友梨氏の7年前の激白から探る“ブラック”の境界線」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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