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「転勤・残業・週休2日もお断り!」オジサンvs.ゆとり世代の仁義なき戦い

20代の不自由さが人生を生き抜くパワーを培う

2014年9月30日(火)

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「週休2日じゃ自分の好きなことなど何もできない。それで退職しました」
「残業続きで生きるために働くのか、働くために生きるのか分からない」
「会社説明会に行っても金もうけ以外に働く目標が見えない。意味があるのか」
「起業をしたい。週5日、会社に合わせて働く気はない」

 なんとも、“強気”な発言だ! というか、なんだかとっても懐かしい。

「仕事だけの人生なんて、生きてる意味がない!」
「会社の歯車になんかなりたくない。私は、ワ・タ・シ!」
なんて具合に、誰もが若いときには、“オジサン社会”を批判し、縛られない働き方に憧れる。私自身、そうだった。

「自由のない人生なんて、人生じゃない!」と。
自由は酸素と同じだったのである。

 そこで今回は、「縛られない働き方」について考えてみようと思う。

ええ! 正社員で働くのが負け?

 随分と唐突な入り方になってしまったのだが、冒頭の発言は、今月行われた「ゆるい就職」説明会に集まった、若者たちから飛び出したもの。そのときの様子を報じた毎日新聞の記事によれば、

「今どき、若い世代が正社員で働くのって『負け』だと思うんです」

と、正社員で長時間労働に苦しむシステムエンジニアの男性(23)が発言すると、会場に集まった若者から賛意のどよめきが起こったそうだ。

 ゆるい就職とは……、
「サクッと稼いで、たっぷり遊ぶ」
「けだるい日常をおもしろくする、ゆとり世代のワークスタイル革命」
をキャッチコピーにした、「週休4日で15万円」の仕事を紹介する人材派遣サービスである。

 対象は、新卒から25歳程度の制限付きで、
「正規雇用など安定した就職を希望している方は間違っても応募しないでください」
「ゆるいのは就職の形態であり、仕事そのものはそんなにゆるくありません」
との注意書きがホームページに書かれている。

 9月に計3回行われた説明会はすべて満席。主催者によれば、「勤務地や労働時間、職務に制限のない“正社員”という働き方への疑問」を抱く若者が集ったとか。

 “安定志向”と呼ばれる若者たちの中で、会社に縛られたくない“自由”を求める若者たちが、
「週5日働かなきゃいけないなんてダレが決めた?」
「会社のいいなりにならなきゃいけないなんて、まっぴらだよ」
とゆるい就職に魅了されたのだ。

「でも、週休4日で15万円って、結構いい待遇じゃない?」

 はい、そのとおりです。
 平成25年の初任給の平均は大卒で19万8000円。通常、週5日勤務のこの月収を、週3日労働で換算すると、11万8800円。フリーターの平均年収150万程度と比較しても、かなり高給である。

 おそらく、ゆるく就職するには、“大前春子”になるしかない。篠原涼子が演じ一世を風靡した「ハケンの品格」の主人公の春子だ。少なくとも私が雇用する側だったら、それくらいのレベルは求めたくなる。

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「「転勤・残業・週休2日もお断り!」オジサンvs.ゆとり世代の仁義なき戦い」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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