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「傍若無人はどっち?」 “野蛮化するオジサン”と“幼稚化する部下”

成熟できない若者を量産する魔のスパイラル

2014年11月18日(火)

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 「お金を投げおく中高年」――と題した、ある女性のホ・ン・ネが物議を醸している。

 事の発端は、牛丼屋で働く40代の女性が、朝日新聞の「職場のホ・ン・ネ」に寄せた以下の記事(朝日新聞11月14日付)。

 「若い人は食事を終えた後に『ごちそうさまでした』と言って料金を払ってくれるけれども、レジで言葉もなく、投げるようにお金を置くのは中高年の男性ばかりです。『お金を払って食べてやっている』という感覚なのかもしれないが、そんな親に育てられた子供があいさつしない大人に育つのでしょう。嘆くべきは常識のない若者ではなく、お手本にならない大人たちではないでしょうか」

 で、ネットでは
「そのとおり! 中高年のおじさんって本当にタチ悪い」
「何であの年代って横柄なんだろ」
「店でキレて騒いでるのは、おっさんおばさんばかりだよ」
という賛成派と、

「少子高齢化社会だから数の多い中高年が目立っているだけ」
「若者はマナーや礼儀を知らないばかりか狂暴化している」
「サッカーやハロウィンのバカ騒ぎぶりなんて、マナーもへったくれもあったもんじゃない」
と否定派が入り乱れ、バトルを繰り広げた。

 そもそもこの投稿は7日付の同欄で、大手企業の社員寮で清掃をしている60代の女性が、「150人程いる20代の独身男性のうち約半数がろくにあいさつもしない」と嘆いた投稿への反論だった。

 「嘆くべきは常識のない若者ではなく、お手本にならない大人たちではないでしょうか」――。40代の女性は、そう疑問を投げかけたのである。

 確かに、電車などに乗っていると、高齢者に席を率先して譲るのは若い人だったり、駅の階段でベビーカーを運ぶのを茶髪の若者が手伝っている光景に出くわすなど、「若い人のほうが優しい」と感じることは多い。

 マンション内ですれ違ったときに、「おはようございます」と挨拶しても、無視して通り過ぎるのは大抵、40代以上の中高年だ。

 だがその一方で、職場では多くの中間管理職の方たちが、「ウチの部下の信じられない言動」に頭を抱えているのも、また事実。

 「ウチの部下なんて、『ここちょっとわからないんですけど』って、自分のデスクに上司を呼びつける。普通、わからないことがあったら、自分で上司のデスクに聞きにいくでしょ?」

 「ウチの部下なんて、部長の送別会があったときに、『僕、行きたくないので行かないでいいですか?』って聞いてきた。こんなストレートなこと、普通言えないよね」

 「ウチの部下なんて、大切な会議でメモとってないから、『メモをちゃんと取っておかないと、わからなくなるぞ』って言ったら、パチリって。なんとスマホで写メとって『はい。これで大丈夫です!』って」

 「ウチは写メ禁止にしたよ。そうしたら、『別にいいじゃないすか!』って逆ギレされた」

 「ウチの部下なんて、お客さんとちょっとトラぶったあとで、『もう、疲れちゃったんで帰ります』って帰っていったぞ。もうわけがわからない」

 ……といった具合だ。

コメント32件コメント/レビュー

まずは自分の上司こそ大事にすると言う態度、別に今に始まったことではない。「3丁目の夕日」の頃にも普通に見られた光景だったし、戦時中など,特に上官に逆らえば銃弾飛び交う最前線送りもあったから阿諛追従は日常茶飯事。むしろ「らしさ」とは部下や”身分の低い者”に対する尊大な態度をも含むものであり、「らしさ」を説く者達は往々にして「俺と、俺に連なるラインに”だけ”敬意を持て」としか言っていない。むしろ役割の「らしさ」に縛られない若者が徐々に増えてきたことで、「人間らしさ」というものが定着する社会になると私は考える。(2014/11/23)

「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」のバックナンバー

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「「傍若無人はどっち?」 “野蛮化するオジサン”と“幼稚化する部下”」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

まずは自分の上司こそ大事にすると言う態度、別に今に始まったことではない。「3丁目の夕日」の頃にも普通に見られた光景だったし、戦時中など,特に上官に逆らえば銃弾飛び交う最前線送りもあったから阿諛追従は日常茶飯事。むしろ「らしさ」とは部下や”身分の低い者”に対する尊大な態度をも含むものであり、「らしさ」を説く者達は往々にして「俺と、俺に連なるラインに”だけ”敬意を持て」としか言っていない。むしろ役割の「らしさ」に縛られない若者が徐々に増えてきたことで、「人間らしさ」というものが定着する社会になると私は考える。(2014/11/23)

外国人が日本に観光旅行に来ると「日本は綺麗で人々は礼儀正しい」と言うのは嘘ですか?災害があった時に略奪も暴動もせずに辛抱強く列に並ぶ姿を見た世界中の人が日本を賞賛しました。財布を落としても戻ってくるし、自動販売機が壊されることもありません。もちろん天国ではないし問題も多いです。でもこの記事にあるような「野蛮な中高年に幼稚な若者」なんていうのは正直「些細なこと」だと思います。それよりもこのままどんどん経済格差が拡がって結婚すらままならぬ世の中になっていく状況のほうがずっと怖ろしいです。幼稚な若者には言って聞かせればいいだけだし、野蛮な中高年と言っても犯罪行為でなければたかが知れています。そういう人間が多少存在したからといってそこまで憂うことでしょうか?(2014/11/21)

 鳶の子は鳶で鷹の子ではない、ようにしている。財界が主導する教育の成果!天に唾棄するとはこのことだ。人のことを言う前に自分を客観的にみるべきです、出来ないかも知れないが…。傍若無人の意味が解れば、出来たらまだ見込みはあるかも。(2014/11/20)

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