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「我慢は美徳!?」 強さを強要する“息切れ日本”に抗う力

2015年は厳しい状況で“踏ん張る力”が重要になる

2015年1月6日(火)

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 2015年がスタートしました。羊……、いや「未」です。

 「未」は、もともとは木のこずえの未熟な枝を示す象形文字。『漢書律暦志』には「昧曖」(マイアイ)の「昧」と記されている。「昧曖」とは、アイマイな状態のことで、植物のなお成熟しきらぬ未熟な段階を意味するそうだ。

 昧曖な年って、どんな一年になるのだろうか?

 ちなみに、これまでの未年を振り返っておくと、4回り前のときには、ツイッギーが来日し、3回り前のときには、国公立大学の共通一次試験が始まり、2回り前のときは、ジュリアナ東京がオープンし、1回り前には、個人情報保護法が成立した。

 2015年の「未」は、60種類の中では32番目の「乙未(きのとひつじ)」。一回り前となる60年前、日本は神武景気で、高度成長期に突入した。

 ん? ってことは、今年は景気がよくなるのだろうか?

 いやいや、そんなことは微塵も期待できない。仮に経済状況を示す“数字”が良くなったとしても、私たちの生活世界は、何もかわらない。おそらく。かなり高い確率で。私の小さな脳みそを最高速でクルクルさせても、2015年がよくなるとは微塵も思えないし、悪いことはたくさん起きても、いいことは起こらない。新年早々、悲観的な書き出しで申し訳ないが、今年は厳しい状況での踏ん張り方が、重要になると個人的には考えている。

 昨年末から、「踏ん張る力が大切だ」と感じていたが、年が明けて安倍総理の年頭の所感を聞き、益々その思いが強まった。

「“強い日本”を取り戻す戦いは、始まったばかり。今後も、長く厳しい道のりを、緊張感を持って進んで行く覚悟を、一年の始まりにあたって、新たにしています。
 (省略)日本経済は、「三本の矢」により、マイナスからプラスへと大きく転換しました。しかし、20年近くにわたってこびりついた「デフレ」からの脱却は、いまだ道半ば。「強い経済」を取り戻すべく、引き続き、全力で取り組んでまいります。
 その目指すところは、頑張る人たちの雇用を拡大し、収入を増やすことです。景気回復の実感を、中小企業・小規模事業者の皆さんをはじめ、全国津々浦々にまで、必ずやお届けしてまいります。(略)小手先の対応ではなく、将来のあるべき姿を見定めた、真の改革が必要です。
 (省略)私は、国民の皆さんと共であれば、いかなる困難も乗り越えられる。「誇りある日本」を取り戻すことができる。新年のスタートにあたって、改めて、そう思います」

 ふむ。強い国、強い経済――ね。

 聞き飽きた感のあるこのフレーズに、年明け早々気が滅入ってしまったのだ。

 そんなに強くならなきゃ、ダメなのだろうか? 「誇りある日本」を取り戻すって、今の日本じゃ、誇りを持てないってことなのか?  どうにもしっくりこない。

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「「我慢は美徳!?」 強さを強要する“息切れ日本”に抗う力」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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