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「親の育て方が悪い!?」 若者に蔓延する自己顕示欲の正体

コミュニケーションできないオトナが量産されるワケ

2015年1月27日(火)

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 イスラム国の人質事件が連日連夜報道されているので、ずいぶん前の出来事のようになってしまったが、スナック菓子につまようじを混入したり、万引きしたようにみせかけた動画をアップしたりしていた少年(19歳)が、先週日曜日、逮捕された。

 少年は犯行の動機を「少年法を改正するため」と供述。「英雄になる必要があった」、「有名になれて嬉しかった」と反省する気配もない。自社の商品を使われたメーカーさんは怒り心頭だったろうが、被害者が出なくて、ホントによかった。

 人格障害、コミュニケーション障害などの“病名”をつけて、少年の言動を説明する人もいたが、私には「自分の思い通りにならなくて、泣く子ども」にしか見えなかった。

 いや、それ以下かもしれない。ただただ注目して欲しい。ただそれだけ。妹や弟が生まれたりすると、悪いことをしたり、泣き叫んだりして、親を困らせるのと同じだ。

目立ちたがる今の若者たち

 世間ではこれを、自己顕示欲と呼ぶ。が、今回の少年のアピールの仕方を見ていると、自己顕示欲には違いないのだが、なぜかしっくりこない。

 「少年の気持ちわかります。ああ、もちろん彼みたいなことはやらないですよ。でも、僕も目立ちたがり屋だから、気持ちはわかります」
 「私も……わかる。だからよけいに、すっごいなって。ここまでできちゃうって、すごいと思った」

 これは朝の情報番組で、少年と同じ19歳の青年たちがコメントしたこと。

 昨年7月に、マイナビが行った調査でも、「自己顕示欲が強まっている」との結果が報じられていた。(『2014年マイナビ新入社員意識調査 ~3カ月後の現状~』、対象は新入社員研修フォローアップ講座(マイナビ実施)に参加した各企業の新入社員1241名)

 会社で「目立つ(出る杭になる)」ことについてどう思うか? という質問に、約6割が「目立ちたい」と答えた(目立ちたい」20.7%、「どちらかといえば目立ちたい」40.9%)。

 特に、「目立ちたい」とより積極的に答えた人は、4月に行った調査より、3.4ポイント増えていたのである。

「っていうか、目立ちたいとか、自己顕示欲とかじゃなく、ただ、甘やかされ過ぎて育ったのが問題なんじゃないの。いろいろ難しい言葉で、若者の傾向とか解説するけど、単に親に問題があるんだよ」。こう憤ったのは、知人の男性である。

「親にチヤホヤ甘やかされて育ったから、他人のことが気にならない。いつだって、自分の思い通りになると思ってる。だから、思い通りにならないと、自分の存在意義がわからないとか、自分のことを認めて欲しかったとか、それなりの言い訳をつけて言ってるだけ」

 58歳の彼は、親の問題だと一刀両断した。

「同感! だって、内定を出した学生の親が“会社見学”に来る時代だよ!」
「親に常に気にかけられて育ったから、自分のことを発信するのは得意。けど、相手のことを受け止められない。だから、どうやってもコミュニケーションがとれず、上司が苦労する。って、これうちの部下の話なんだけどね」

 “親が甘やかし過ぎ”発言に、同席していた40代後半、50代前半の友人も激しく同意した。

コメント52件コメント/レビュー

私も、昔は親の育て方で反抗期しまくりでしたが、今は違います。
「親の言うことを聞かないで、もっと世界の古今東西の古典を読んでおけば良かった」
特に岩波文庫の福翁自伝とフランクリン自伝。
彼らの若き日のヤンチャぶり、無茶ぶり、若さゆえの失敗が自由に大らかに語られていて、
【自己顕示欲とは、「謙譲の徳」に反する】ことを学ぶわけです。
「この種の著作は、世の青少年にとって、なんという大きな祝福となることであろう」(フランクリンの友人による推薦文)(2016/01/28 12:11)

「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」のバックナンバー

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「「親の育て方が悪い!?」 若者に蔓延する自己顕示欲の正体」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

私も、昔は親の育て方で反抗期しまくりでしたが、今は違います。
「親の言うことを聞かないで、もっと世界の古今東西の古典を読んでおけば良かった」
特に岩波文庫の福翁自伝とフランクリン自伝。
彼らの若き日のヤンチャぶり、無茶ぶり、若さゆえの失敗が自由に大らかに語られていて、
【自己顕示欲とは、「謙譲の徳」に反する】ことを学ぶわけです。
「この種の著作は、世の青少年にとって、なんという大きな祝福となることであろう」(フランクリンの友人による推薦文)(2016/01/28 12:11)

子は親の背を見て育つ。 
と言いますが、実際には、親の背越しに世の中を見て育つのだと思います。 
 
若者の傾向についてマスコミは今年の新人は□□型みたいにやるの好きですが、その□□型こそ、我々への若年層からの回答だとは考えないのでは、進歩はありませんね。

どっちもどっちですよ。

個人的に、今を動かしているバブル世代はガキみたいなメンタリティのくだらない人が多いと思いますよ。(2016/01/28 10:32)

なぜ親が自らがアクションできない子どもができるかの説明で親が先回りしてなんでもやってしまうという話がありました。しかし、全ての親がそうしているわけではないはずです。にもかかわらずそのような子どもが目立つのはなぜなのかを考えてみました。その結果親が先回りした子どもは学校内でいろいろ有利になるという仮説を思いつきました。だから、そいう親に育てられた子どもが学校ではじき出されずに社会に一人前の人としてでてくる量が多くなっているのではないかと考えました。自分で考えて行動できる子どもで、親が先回りして行ってしまうのと互角に戦える優秀な子どもだけが僅かにいてそいう人が学校ではじき出されずに僅かに社会に供給されているというのが現状ではないかと。(2015/02/13)

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