• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「適性検査でリストラ!?」 “適性なし上司”の本末転倒

適性を生かす“教育”があってこそ、きれいな花が咲く

2015年2月17日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

「今の時代に生まれてたら、絶対就職できなかったと思う」
「私も、転職できなかっただろうなぁ」
「オレなんか、管理職にもなれなかったかも……」
「……最近は、リストラ検査やる会社も増えたしね」

 先日、企業の役員・部長クラスの方たちとの座談会で、「適性検査」が話題になった。

世の中「適性検査」だらけ

 入社試験、中間管理職試験、中堅社員の適正・能力検査、そして“リストラ検査”……。さらには、中学入試、進路指導、大学入試まで――、世の中、適性検査だらけ。それってどうよ? という話になったのである。

 もし……、
「最近は、ホラ、霞が関周辺がアレですから、うちの番組もコメンテーター適性検査やった方がいいんじゃないか」(“アレ”が何かはご想像にお任せします)
「“政府の方針に批判的な意見を示すことなく、自分の意見を言うことができる”、“当たり障りない、曖昧なコメントを30秒以内でまとめることができる”……なんて質問でどうだろう?」
「いいね~。じゃ、来月早々にでも実施しよう!」
なんてことになったら、私も……困る。

 おそらくきっと「適性なし」。そう断言できてしまう自分も「どうよ?」だが、「著書適性検査」「教師適性検査」なんてものもムリ。うん、絶対に無理。適性ありとは到底思えない。実に情けないことではあるけれど、世間のどれだけの人たちが「適性あり!」の仕事に就いているかさえも疑問だ。

 だって、もし、上司や担当者たちに、

「この学生はうちの会社で欲しい」
「こいつにマネジメントを任せられる」
「この社員に任せる仕事はない」
と決断できる“適性”があれば、「適性検査なんていらない!」わけだし。

 適性検査を受けさせる方に“適性”がないから、適性検査で適性を検査する、というわけの分からない事態になっているのでは? と思えてならない。

「要するに責任回避ですよ」
「客観的な数字の方が、楽なんですよ。あれこれ言われずに済むからね」

 なるほど。「アナタの能力は、うちの会社じゃない方が発揮できる」と面と向かって言われると、自分を否定された気分になるが、「アナタの能力を生かすには……」といった、適性検査の結果なら素直に受け入れられるということか。

「でも、わけの分からない事態になっていると、私も思いますね。うちの会社では、昨年から早期退職の説明会に、適性検査を取り入れたんです。そしたら、辞めて欲しくない人ほど去っていくという皮肉なことが起こってますから……」

 1人の男性がこう切り出した。彼はある大企業の部長さん。彼の会社で行われている“適性検査”の問題。俗にいう、“リストラ検査”について、話してくれたのである。

 というわけで、今回は「適性検査」についてあれこれ考えてみようと思う。

コメント15

「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」のバックナンバー

一覧

「「適性検査でリストラ!?」 “適性なし上司”の本末転倒」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック