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西側勝利を宣言した『歴史の終わり』後の皮肉な世界

「グローバル化」という前提を揺さぶる7つの挑戦

2015年3月9日(月)

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ウクライナ和平協議で会談したロシアのプーチン大統領(一番左)ら4カ国の首脳(写真:代表撮影/AP/アフロ)

 米政治学者のフランシス・フクヤマ氏が『歴史の終わり』を出版されたのが1992年。冷戦の終わりと民主主義・資本主義という価値観の勝利が喧伝されていたのを思い出す。

 フクヤマ氏の主張は、「economic and political liberalism(経済および政治における自由主義)の強さが証明された」というものだ。厳密に言えば、「西側の政治・経済体制が最も強いものだ」というのとは、少しニュアンスが違うように思える。しかし、世界の中での米国の圧倒的な強みが明確だった時代環境に即した主張であり、多くの批判を浴びつつも、ある程度の納得感をもって受け入れられる考え方だったことは間違いない。

 それから20年余り。グローバルな政治状況は、驚くほど変わっている。中国の台頭、ウクライナ問題に代表されるロシアのプーチン政権の強硬姿勢、そして中東の過激派組織「イスラム国」。いわゆる「西側の価値観」への挑戦は、枚挙にいとまがない。

 ただ、こういった政治的なコンフリクト(対立)の裏側で、西側諸国も含めて、地政学的な影響力行使を経済的な手段で行おうとするという流れが、どんどん強まってきていることを注視しなければならない。

 地域経済ブロックを作り、その中で、政治的に異なる立場の国々には不利な状況を作る、という動きがある。また、地政学的な国と国との争いを背景とした企業活動に対する制限も、増加傾向にあるといってよいだろう。

「グローバル化」を前提にできない状況が生じつつある

 少し引いて考えると、「グローバル化」を当然の前提と考えていてはいけない状況が生まれてきているのかもしれない。

 昨今の地政学的な出来事が、経済のグローバル化の流れを逆行させるような働きをし始めたことに注視すべきだ、というリポートがこのほど発表された。世界経済フォーラム(World Economic Forum)から出された、「Geo-Economics: Seven Challenges to Globalization(ジオエコノミクス:グローバル化への7つのチャレンジ)」と題するリポートだ。

 私自身も共著者の一人なので、やや申し上げにくいところもあるが、地政学と経済との関係について、グローバルな場で何が議論されつつあるか、このあたりにご興味のある方々には面白い内容だと思う。

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「西側勝利を宣言した『歴史の終わり』後の皮肉な世界」の著者

御立 尚資

御立 尚資(みたち・たかし)

BCG シニア・アドバイザー

京都大学文学部卒。米ハーバード大学経営学修士。日本航空を経てボストン コンサルティング グループ(BCG)に入社。BCG日本代表、グローバル経営会議メンバー等を歴任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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