• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「変わるべきは男じゃなく女!?」 “家庭と仕事の両立”を阻む壁

家庭の大変さを仕事の肥やしにする強かさを持とう

2015年3月24日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

「両立なんて虫がよすぎる」
「長時間労働前提が問題」
「両立できる社会をめざす」

 これは先週、朝日新聞の社会面にデカデカと踊った小見出しである。

 朝日新聞は昨年、「女が生きる 男が生きる」シリーズをスタート。その6回目として、先月(2月7、8日)に「メディアで働く」女性たちを掲載した。

 記事では、昨年7月にNHKで15名の女性記者が大量退社(うち半数が30歳前後)したことを取り上げ、「転勤あり、夜勤あり、残業あり、長時間労働アッタリ前の現場で、子育てと仕事の両立は無理!」と、悲鳴をあげる“メディ女”(←勝手に命名しました)たちの姿を報じたのだ。

 で、その内容にたくさんの読者が食いついた。
 異論、反論、オブジェクション! さまざまな意見が寄せられ、それを先週特集にし、上記の小見出しと共に報じたのである。

「記者という特別な職業を選択した覚悟はどうなのか?」
「子育ては簡単ではない。責任ある仕事は、惜しむことなく時間を費やせる人のためにある」
「女性たちの受難報道に違和感がある」 といった否定的な意見から、

「男性の働き方を変えるべき」
「自分の会社を棚にあげて、多様性やワークライフバランスの原稿を書くのがつらい」
「長時間労働が当たり前では、暮らしに奥行きを与える報道はできない」
などメディ女たちからの共感と葛藤。

さらには、
「マスコミ自身が変わっていかないと、働く女性の問題は解決しない」
「子育ては小1(小学校1年生)以降も続くという視点なしに、仕事と家庭のバランスは取れない」
という今後への期待や、応援まで……、
 性別、年齢、立場に関係なく喧々諤々、「仕事と家庭の両方で役割を果たそうとすること」への賛否が寄せられたのだ。

 うう…ん。両立って、何なんだろう?――。

 さまざまな意見を読んでいて、正直、私は混乱した。ホント「両立って何なんだろう」と、わけが分からなくなった。

 念のため断っておくが、これだけ女性が働くのが当たり前になった今、子育てをしながら働ける社会を、社会全体で作っていく必要は当然ながらある。

 だが、「両立」って、働く女性たちのためだけじゃないわけで。子育てに関わりたいと願う男性や親の介護やケアが必要になった人、病を抱えながら働く人や学び直しをしたい人、それこそ性別、年齢に関係なく両立させるべく踏ん張っている。

 なのになぜ、「仕事と家庭の両立」の主人公はいつもワーキングマザーで、「なんで女性だけが、キャリアと家庭のどちらを取るかを迫られなきゃならないわけ?」と、エキセントリックな議論になってしまうのか。

コメント28件コメント/レビュー

 私は出産後、正社員からパート、契約社員、正社員、と転職しつつ、子を社会に送り出し、ホームで暮らす義母、一人暮らしの母を見守っている。キャリアとしては勝ち組じゃないが、ある程度収入がある事で、気持ちに余裕を持って育児と親の事に取り組めたと思う。 細々仕事を続けた理由。仕事を全くやめて何年も経ったら復職は難しい、でも、育児・教育にお金は必要なので仕事に戻りたい、という女性を身の回りでたくさん見たから。 また離婚や死別など不足の事態があっても、「ある程度頼りになる自分」をキープしたかったから。 基本的に、男性も女性も仕事をしなければ飯が食えない。飯が食えなければ、生きていけないし、子も育てられない。 産んでもバリキャリという選択肢を残しても良いけど、一旦キャリアダウンしてもジワジワ働いて、望めばバリバリに戻れるような働き方が普通に選択できれば、「男性も女性も飯を食って子を持てる」ハッピーな社会になるのでは?(2015/03/24)

「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」のバックナンバー

一覧

「「変わるべきは男じゃなく女!?」 “家庭と仕事の両立”を阻む壁」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

 私は出産後、正社員からパート、契約社員、正社員、と転職しつつ、子を社会に送り出し、ホームで暮らす義母、一人暮らしの母を見守っている。キャリアとしては勝ち組じゃないが、ある程度収入がある事で、気持ちに余裕を持って育児と親の事に取り組めたと思う。 細々仕事を続けた理由。仕事を全くやめて何年も経ったら復職は難しい、でも、育児・教育にお金は必要なので仕事に戻りたい、という女性を身の回りでたくさん見たから。 また離婚や死別など不足の事態があっても、「ある程度頼りになる自分」をキープしたかったから。 基本的に、男性も女性も仕事をしなければ飯が食えない。飯が食えなければ、生きていけないし、子も育てられない。 産んでもバリキャリという選択肢を残しても良いけど、一旦キャリアダウンしてもジワジワ働いて、望めばバリバリに戻れるような働き方が普通に選択できれば、「男性も女性も飯を食って子を持てる」ハッピーな社会になるのでは?(2015/03/24)

女性または男性が専業主婦(主夫)になった場合を考えてみましょう。保育所およびこれに係る行政組織などは不要になります。その不要になった人たちが主婦(主夫)に変わって他の仕事に従事することができます。これで労働者不足も解決するのではないでしょうか。主婦(主夫)が存在するから家庭の運営も円滑になるでしょう。女性も男性もさまざまな欲望に悩まされていると思います。(2015/03/24)

子育ては特権、特権の内容は老後の面倒をみてもらうこと…本文よりもこのコメントがもう。世も末すぎます。(2015/03/24)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「タイム・トゥ・マーケット」で売らないともうからない。

栗山 年弘 アルプス電気社長