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上司をビビらせた“社長入院事件!?” 新人クンたちの珍行動

「言葉にならない気持ち」を受け取る力が弱体化

2015年4月28日(火)

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 今年もまた、アノ季節がやってきた。そうです。毎年恒例、新人クンたちの“珍事件簿”です。

 ・「五月人形のように微動だにせず座っていたので、『休んでいいよ』と声をかけた。すると、なぜかそのまま家に帰ってしまった」 

 ……な、なんでや?

 ・「『エクセルに入力して、トータル出しといて』と頼んだら、エクセルに入力後、電卓で計算していた」

 ……いったい何の罰ゲームなんだ??

 ・「『エクセルで、これ作って』と頼んだら、パソコン抱えて“エクセルシオール(カフェ)”に行ってしまった」

 ……「エクセル“で”」といったオレが悪かったのか?

 ・「『出社したら、まず最初に机拭いてね』と頼んだら、机をフーッと吹いてた。ジョークだと思って『アホなことやってないで、ちゃんと拭いてね』って言ったら、ものすごい勢いで息吸い込んで思いっきり“フ~っ”って。一応、彼、T大卒なんだけどね」

 ……ぞうきん拭きを一度もやったことないか、上司ナメてるかどっちかだね。

 ・「入社式に来ないので心配して連絡したら、『退職願い』と書かれたメールが来た」

 ……そんなにウチの会社がイヤだったのか?

 ネタでも、盛っているわけでも、ねつ造したわけでもありません。すべて、ウソのようなホントの話。毎度のことながら面白過ぎて大ウケする私に、上司たちは「あのさ~、毎日、こんなのの連続だよ。やってみ。たまんないぞ!」と青息吐息。

 「なんで、こうなっちゃうのかな。ありえない」と、泣いていたのである。

 確かに、どれこれもフツーは起きない「ありえない」珍事件だ。だが、それはあくまでも上司たちの目線でしかなく、事件を起こした新人クンたちは、彼らにとってのフツーをやっただけなんじゃないだろうか。

 自分のやるべきこと、上司の言っていることを考え、「きっとこういうことなのだろう」と解釈した上で彼らのフツーをやった。

 各々のフツーとフツーの回路が、上手くつながらない。いわゆる、コミュニケーション不全、である。

 人が関わるすべての行動は、コミュニケーションであり、コミュニケーション不全は、職場で生じるすべての問題の原点といっても過言ではない。

 その原点の問題が顕在化するのが、海のモノとも山のモノとも分からない、新入社員がメンバーに加わったときだ。

 というわけで、今回のテーマは「コミュニケーション不全」。

 念のため繰り返すが、「いまどきの若者論」を語ろうってわけじゃありません。日々の諸問題の原点を、若者たちが浮き彫りにさせてくれる“珍事件”から考えてみようってことですので、どうぞよろしくお願いします。

コメント16件コメント/レビュー

自分のフツーがマジョリティーで相手のフツーがマイノリティーだと「なんで、こうなっちゃうのかな。ありえない」と自分は悪くない相手がおかしいと思うけど、自分のフツーがマイノリティーだと、適切な行いをしようとした結果が齟齬を生んでしまう。本人は不安と恐怖に苛まれているかもしれない。マイノリティー同士は繋がれないので(共通する性質はあるかもしれないが)いくら数が増えてもマイノリティーのまま。こういう事も割とあるのではないかと思いました。新人社員に対してできる事は少しでも疑問に思ったことは声に出して聞いてほしい、聞かせてくれるとうれしい、怖くないよというメッセージを出す事でしょうか。何もせず困る現状よりかは改善するのでは。(2015/04/28)

「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」のバックナンバー

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「上司をビビらせた“社長入院事件!?” 新人クンたちの珍行動」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

自分のフツーがマジョリティーで相手のフツーがマイノリティーだと「なんで、こうなっちゃうのかな。ありえない」と自分は悪くない相手がおかしいと思うけど、自分のフツーがマイノリティーだと、適切な行いをしようとした結果が齟齬を生んでしまう。本人は不安と恐怖に苛まれているかもしれない。マイノリティー同士は繋がれないので(共通する性質はあるかもしれないが)いくら数が増えてもマイノリティーのまま。こういう事も割とあるのではないかと思いました。新人社員に対してできる事は少しでも疑問に思ったことは声に出して聞いてほしい、聞かせてくれるとうれしい、怖くないよというメッセージを出す事でしょうか。何もせず困る現状よりかは改善するのでは。(2015/04/28)

●文中に紹介されていた「原稿をスラスラ読むと、お茶の間に残らない。間違ったり、間があったりすることで(後略)」との話。全くその通りだと思います。●展示会で見目麗しいコンパニオンが立て板に水の如く商品説明をされていますが、大抵は内容は全く頭に残りません。単に速すぎるという側面もありますが、多分“内容のある話”ではなく“単なる音声”として大脳が受け止めているように感じます。(2015/04/28)

冗長性があってこそなのですが、私は、言葉の定義をなるべく、指示や会話に入れるようにしています。もう一つ足すと、私は、分の主語をなるべく入れます。誰がやるのか、誰の考えなのか、がはっきりしないと、受け取った人にとって、他人事になってしまい、指示にならなかったりするからです。(2015/04/28)

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