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金融市場混乱の震源地はクウェート?

クウェートディナール切り上げが招いた投機

  • 本多 秀俊

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2006年5月24日(水)

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 世界の金融市場が荒れている。株式市場は軒並み急落、金をはじめとする商品市場も総崩れ、高金利新興市場通貨は暴落、その間、対主要通貨でドルは続落後、反転上昇した。唯一、債券市場だけが不気味な均衡を保っているがごとく平穏だ。

 インフレ懸念の再燃を、ドルの方向感喪失、株式、商品市場急落の要因に見るなら、長期金利がむしろ頭打ちに見えることと平仄が合わない。不可解なパズルを読み解くために、まず、この間起きた出来事を整理してみよう。

ヘッジファンド破綻の噂も

 最近の出来事を下の表のように時系列に並べてみると、今般の混乱を、インフレ懸念の再燃→米追加利上げ観測の台頭→流動性の逼迫と結びつけるのは、株式市場と通貨市場、商品市場の時差や実際にインフレ指標が発表されたタイミングを考慮すると、いささか無理があるように思える。

最近(5月)の金融市場での出来事
5月10日 米連邦公開市場委員会(FOMC)が市場の予想通り、政策金利を0.25%引き上げ
11日 米株式市場急落。翌日以降、世界各地の株価が連動して下落。
12日 トルコリラ、南アフリカ・ランド、メキシコ・ペソなど高金利新興市場通貨が急落
15日 前営業日(12日)に26年ぶりの高値を更新したばかりの金が急反落
16日 米国の4月の設備稼働率が前月の81.4%から81.9%に上昇
17日 米国の4月の食品とエネルギーを除く消費者物価指数、コアCPIが前年同月比で2.3%の上昇。3月のコアCPIは前年同月比が2.1%増のため、上昇幅が拡大。ドルが1ドル=108円台へ下落
19日 ドルが対主要通貨で全面高。1ドル=112円台へ反転上昇

 高金利通貨の下落と、円の対ドルでの上昇が、一時、並行して進んでいた事実を鑑みると、いわゆるキャリートレードの巻き戻しが、実際に起こった可能性はあっただろう。

 「大手ヘッジファンドが破綻、持ち高を強制的に整理させられている」との観測が、同じ時期、為替市場に広がっていた。だがその後、続報を聞かないところを見ると、これも信憑性に乏しい。

 金融市場で、「何か」が進行しているにもかかわらず、その「何か」の正体が見えない時、後から一連の出来事を振り返って、もっともらしい「言い訳」を作り出すのは、特に為替市場では、ままあることだ。

 しかし、今回のパズルは、とびきり複雑にできている。

中東通貨統合が影響?

 このパズルを読み解く上で、実は重要な鍵を握っていると思われる出来事が、5月11日に実施されたクウェートディナールの(対ドルでの)1%切り上げだ。

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