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コンピューターに駆逐されない仕事を選ぶには

  • ロバート・シラー

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2006年6月6日(火)

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 大学教授である私は、就職に関する心配事をよく耳にする。卒業後50年以上続く職業人生の準備に当たり、ほぼすべての学生がどんなスキルを身につけるべきかを選択する際には未来を見抜こうとする。50年以内に衰退するような職業を選べば、深く後悔することになるかもしれないからだ。中年になってからの転職は難しいと分かっているので、学生たちは若いうちに正しい選択をしたいと考える。

新卒学生はコンピューターに取って代わられる?

 学生たちによれば、現代の情報技術(IT)主導のグローバル経済では、仕事の「コモディティー(日用品)化」が進むという懸念が広がっているという。数年後には、高度な技術を有する者ですら無差別に雇われたり解雇されたりして、まるで大量の銅や箱入り冷凍七面鳥のように売買されるようになる。

 その結果、働きがいがなくなってしまう。結局のところ、必要とされるのが既存技術の知識に過ぎないのであれば、技術を学んだ者なら世界のどこにいる誰でもその仕事をこなせる。最悪の場合、コンピューターでも肩代わりができることになる。

 実際、「コンピューターが取って代わることができるのは単純労働だけだ」とよく言われるが、学生たちがそうでないことを教えてくれた。医学の専門知識は一部がコンピューターによる診断システム(エキスパートシステム)によって置き換えられているし、技術者が以前は手作業でやっていた仕事の大部分がコンピューターを使った設計デザイン(CAD)システムによって行われている。学生たちは、こうした流れが進むと、雇用の安定が脅かされ、給与水準は低下、完全に消滅する仕事が出てくるかもしれないと心配している。

 中には、「売買」されるより売ったり買ったりする方がよいと考えて、経営や金融、あるいは法律の分野の能力を身につけるべきだと判断する学生がいる。学生たちは管理される側ではなく、管理する側にいられるような能力や、国際レベルでも通用し、雇用の安定や将来性が見込めるスキルを求めている。一方、医学やエンジニアリングのような職業━━国際経済の舵取りには役立ちそうにない非常に専門的な技術的知識を含め━━が特にコモディティー化に弱いと考えている。

コモディティー化できない2つの能力

 しかし、コモディティー化は本当に心配すべきことなのだろうか? 労働経済学者は学生たちの懸念を助長しかねない傾向の存在をいくつか認めてはいるが、彼らが導き出しがちな結論は支持しない。

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