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村上ファンド、出資元の6割は「大学財団・基金」

彼を「その気」にさせたのは誰なのか

2006年6月13日(火)

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 力はそれ自体として存在するのではなく、物体と物体の間の相互作用として存在する。道を歩く時、足は地面を押し、地面は足を押し返す。あるいは、ジェット機がガスを噴射する時、ジェット機はガスを押し出し、ガスはジェット機を前方に押し返す、と、そんなものであり、称して「作用反作用」という。

 証券取引法違反(インサイダー取引)容疑による衝撃の逮捕から1週間。「村上ファンド」代表、村上世彰容疑者が逮捕の朝(6月5日)、「自白記者会見」で語ったインサイダー取引は、“偶発的”“ケアレスミス”によるものだったとの“弁明”は次第に色褪せ、当初から多額の利益獲得を狙って取引を主導した姿が浮かび始めている。

 上場企業の株式を大量取得して経営にモノ申す運用スタイルで知られた村上ファンドの落日は、「小学校4年の時、親に100万円もらって株式投資を始めた」といった伝説に彩られた村上容疑者の特異な個性の結末と取られがちでもあるが、実のところ、それは作用・反作用の片側に過ぎない。

 村上容疑者と我々は、互いに足と地面であり、ジェット機とガスではなかったか--。そう思える。

「大学財団は長期投資を指向する」という常識

一言断っておけば、村上ファンドは、投資ファンドとしばしば称されるが、あくまでもヘッジファンドである。その運用資産総額は約4400億円に上り、うち半分が投資家からの資金で、残る半分が運用によって上げた利益であるという。2000年初めに40億円足らずで始まったファンドは、2005年1月のニッポン放送株売却あたりから急膨張。資産額は一気に1000億円台から4000億円台へと駆け上がっている。

 そして、この巨大ファンドの投資家の6割が「欧米の大学財団・基金」(村上容疑者)であるという。同時に、最近世界でヘッジファンドへの投資を拡大させている企業年金も村上ファンドの主要顧客であると言い、これだけ見ればどうということもない。長期投資で、極端なリターンより安定運用を重視すると見なされてきた「おとなしい投資家」がお客さん、とうかがえるからだ。

 だが、その常識が全く違っているとしたらどうだろう。

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「村上ファンド、出資元の6割は「大学財団・基金」」の著者

田村 賢司

田村 賢司(たむら・けんじ)

日経ビジネス主任編集委員

日経レストラン、日経ビジネス、日経ベンチャー、日経ネットトレーディングなどの編集部を経て2002年から日経ビジネス編集委員。税・財政、年金、企業財務、企業会計、マクロ経済などが専門分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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