• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「ジェットコースター株価」発車させたのは日銀?

グローバル市場は思わぬところから崩れる

2006年6月20日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「昨日は暴落、今日は急騰、明日は寝てみないと分からない」--。市場関係者を嘆かせた株価の急落・急騰劇の裏にはいったい何があるのか。

 5月8日頃から下げが始まっていたにせよ、6月に入っての日経平均株価の下落はとりわけきつく、13日にはついに前日比614円41銭安と、米同時多発テロ(2001年9月12日)以来の大暴落となった。終値1万4218円60銭は、年初来安値、わずか1週間余りで1570円もの下落である。

背景にはマネーの動きの大変化が

 ところが、翌日からまた一転。3日で660円74銭の急騰を演じて、下げの4割を取り戻した。「株価は生もの相場もの」とはいえ、これほどにジェットコースター的な急騰・急落劇は多くはない。

 今、世界のマネーの動きが大きく変わろうとしている。先進国の中で景気回復、株価上昇ともに出遅れた日本、そして中国、インド、ロシアなどBRICs、さらには東欧、アジア、南米の他の新興国の株価を押し上げ、原油、金、銅など資源市況と農産物市況まで高騰させた投資マネーが急速に縮み始めているのである。

 一言いえば、日本の株式市場最大の投資家が、外国人であることは知られる通り。2000年頃から売買高で他を圧倒し、2003年からは、日本株保有比率でもトップとなっている。

 つまりは、日本株は日本人が動かしているのではなく、外国人が上下させているとも言えるわけだが、似たような状況が世界中で起きていると言えば分かりやすいか。

 株式市場のみならず、原油、鉄、非鉄、貴金属など商品市場に為替、債券(金利)、先物などあらゆる市場に同様の動きが広がる状況は、言うまでもなく世界市場の一体化である。

 そして、その「外国人」投資家の主体は、欧米の年金や投資信託(ミューチュアルファンド)など、伝統的な投資家に加え、ヘッジファンドと、原油価格高騰に潤うオイルマネーと言っていい。もちろん一部には、日本の機関投資家、投信なども入る。

市場参加者の多様化が、乱高下を招くわけ

 保守的で長期の運用をする年金、投信から投機家の代表とされるヘッジファンドまで様々なタイプの投資家がいるわけで、「多様な投資家のいる市場は、より適正な価格をつける」という市場の常道にかなうはず。

 ところが、ジェットコースターのような乱高下をたやすく起こすこの現実の主因は、投資家の力関係が変わったからなのだろう。このコラムでも何度か触れているが、2003年以降の日本株、そして世界株、商品市況の上昇は、世界的な金融緩和がもたらしたカネ余り(過剰流動性)にある。

コメント0

「田村賢司の順張り逆張り」のバックナンバー

一覧

「「ジェットコースター株価」発車させたのは日銀?」の著者

田村 賢司

田村 賢司(たむら・けんじ)

日経ビジネス主任編集委員

日経レストラン、日経ビジネス、日経ベンチャー、日経ネットトレーディングなどの編集部を経て2002年から日経ビジネス編集委員。税・財政、年金、企業財務、企業会計、マクロ経済などが専門分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

もっと事業を効率化して、料金を下げて、消費者に貢献しないと業界はだめになってしまう。

和田 眞治 日本瓦斯(ニチガス)社長