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米経済は軟着陸できる

商品価格の上昇が一服はプラス

  • 勝藤 史郎

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2006年9月20日(水)

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 商品価格が下落している。原油先物価格は9月12日現在で1バレル63ドル台に下げ、金先物価格は1オンス600ドルを割っている。上昇を続けてきた商品価格が一服すれば、米国経済は失速リスクの材料の1つが解消し、軟着陸するシナリオが進む可能性が高い。

多くの商品が軟化傾向

 商品のうち、銅・アルミニウム等の非鉄金属や小麦・とうもろこしなどの農産物価格は、今年5月に頂点を付けたが世界的な株価下落と同時に急落し、その後は5月の高値を回復していない。

 原油・ガソリン価格は現在、今年5月に下落した後、夏のドライビングシーズンに入り始めドライブシーズンに入り始め、またハリケーンが襲来し始めてくると持ち直し、さらにレバノンやイラン情勢などの地政学的リスクの影響もあり7月に頂点を付けた。しかし、その後は在庫の積み上がりを背景に軟化している。直近では9月11日OPEC(石油輸出機構)総会で、生産枠を維持する決定がなされたことは、さらなる下押しの要因となっている。

 原油・貴金属・非鉄金属・農産物など19品目の商品価格で構成されるCRB指数は、8月末に、わずかながら2002年5月以来の前年比マイナスに転じた(月末値ベース)。9月以降、さらにマイナス幅が広がれば、過去の同指数の動きから、今後商品価格が大きな反転はしない公算が高い。

市場の期待が後退した表れだが

 商品価格の上昇が一服したことは、今後の米国経済にとってどのような意味を持つだろうか。今回の商品価格の下落は、景気が今後低迷し、将来の需要見通しに対して商品市場の期待が後退していることのあらわれと言える。景気減速の兆候は米国については、住宅市場の低迷という形で顕在化している。

 価格の一服感が景気減速を予感させる動きは世界的な傾向になりつつある。日本では、消費者物価指数や機械受注などインフレや生産に関わる経済指標が、予想を下回る状況が続いている。欧州では、企業景況感指数の下落などで、これまでのインフレの進展及び経済拡大のシナリオはやや調整が見られる。

 では、商品価格の下落は、さらなる景気の減速をもたらすのだろうか。それを占ううえで、まず今後の商品価格の動きを見通す必要がある。今後の商品価格動向を見ていくうえで注視すべきは、ここ数年の間で急騰した原油価格の動向だ。

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