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中国の高成長が埋もれる

16年ごとに倍増する世界主要国の1人当たり実質GDP

  • ロバート・シラー

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2006年11月7日(火)

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 世界各国の生活水準を較べた「ペン・ワールド・テーブル」の最新版「Version6.2」が先日発表された。この数字は2004年のもので、データの時間差のために、すべての国が含まれているわけではない。だがこの数字は非常に精度が高く、各国の相対的な物価格差を体系的に修正しているので、非常に有用である。国家間の物価格差は、時に驚くべき結果をもたらす。

 2004年のデータが入手可能な82カ国にとって、実に良い結果が出た。2000~04年の間で、82カ国の1人当たり実質GDP(国内総生産)の成長率は平均で18.9%増、年間の平均成長率では4.4%増だった。人々の暮らし向きは全体に、ほんの数年前から格段に向上している。

 このままのペースでいけば、1人当たり実質GDPは、16年ごとに倍増するだろう。これは、例えばクルマを買う余裕のなかった人が1台所有しているし、1台しか持っていなかった人は今2台所有しているということだ。

平均9.6%成長だった中国

 驚くのは、1人当たり実質GDPの順位が、2000年と比べてほとんど変動がないことだ。中国の奇跡的な経済成長は各所で語られているが、1人当たり実質GDPの順位は2000年に82カ国中61位だったのが、2004年には60位に上がっただけだ。中国の1人当たり実質GDPは、2000~04年に44%増、平均年間成長率は9.6%の伸びで、主要国家の中で最高だったのだが。

 中国の順位がさらに上にならなかったのは、他の国々も同様に成長しており、各国間の差が非常に大きいからだ。世界で最も豊かな国と貧しい国との間には係数にして100以上の開きがある。上位25%の国々の1人当たり実質GDPは、下位25%の15倍だ。

 各国の成長の動向を観察するのは、マラソンを観戦するのに似ている。スタート直後は、ほぼすべてのランナーが速いペースで走るため、観客は全選手をほぼ素晴らしいと思う。

 しかし、レースが進むにつれ、集団がばらける。その中で、一部のランナーがスパートをかけることがあるが、前の選手を追い抜くことはあまりない。走者と走者の距離が大きく開いているからだ。実際、前のランナーは恐らく何マイルも先を走っているため、その姿は見えない。

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