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中国人観光客誘致の切り札はカジノ?

マカオの攻勢に香港、シンガポールが応戦へ

  • 竹島 慎吾

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2006年11月27日(月)

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 9月初旬、香港ディズニーランドの最高経営責任者(CEO)のビル・アーネスト氏は開園1周年を目前に控えた記者会見で、初年度の入園者数が当初目標の560万人を下回ったことを認めた。香港ディズニーランドは香港政府が57%出資した大型公共プロジェクトで、観光客誘致の起爆剤としての期待が高かった。

 しかし、開園当初こそ人気が高かったものの、アトラクションが少ないことや割高な入園料が敬遠され、次第に客足が伸び悩むようになった。そのため香港メディアの間では初年度の入園者数が目標を下回るのではないかとの見方が広がっていた。香港ディズニーランドは季節変動が激しいビジネスであることを理由に公式な入園者数の発表を控えてきたが、今回の会見でメディアの心配が現実のものとなった。

 一方、香港からフェリーで1時間の距離にあるマカオではカジノビジネスが好調である。2005年のカジノ収入は約500億パタカ(約7500億円)と2年間で1.5倍に拡大。2006年1~6月期も前年比2ケタ増が続いている。

 マカオは早くからアジア最大のカジノスポットとして不動の地位を築き上げていたが、近年はカジノ収入が頭打ち傾向にあった。しかし、2001年にマカオ政府がカジノへの外資の参入を決定すると、状況が大きく変化した。

 2004年に米サンズが従来のマカオのカジノとは一線を画すラスベガス型のカジノ「金沙」をオープンすると、香港・米国資本のカジノ開設が相次ぎ、カジノ人気が一気に高まった。現在マカオに23あるカジノのうち7つが外国資本となっている。

 マカオの開発には、カジノに限らずテーマパークやコンベンションセンター、ショッピングモールが含まれ、これらの拡大に伴って新空港や香港とマカオを結ぶ連絡橋の建設など巨額の建設投資が予定されている。

現時点ではカジノに軍配

 香港とマカオの明暗を分けたのは中国人観光客の集客力である。2003年7月に中国政府が中国人の香港・マカオへの個人旅行を解禁して以降、両地域への中国人観光客が爆発的に増加した。2005年の観光客数は香港が2336万人、マカオが1871万人と2年間で共に約1.5倍に拡大。中国人観光客の比率は共に2000年の約3割から2005年には約6割に高まった。

 しかし、2006年に入ると両者の差が大きく開き始めた。香港では観光客数が伸び悩む一方、マカオは前年比2ケタ増を維持している。2006年通年の観光客数は引き続き香港がマカオを上回る見込みであるが、先日発表された9月単月の観光客数は初めてマカオが香港を抜いた。マカオのカジノが一般に賭け事を好むと言われる中国人観光客の心をとらえたようだ。中国人観光客獲得の攻防は、現時点ではディズニーランドよりもカジノに軍配が上がったと言える。

2009年にはシンガポールに大型カジノリゾートが完成

 中国人観光客をいかに呼び込むか。これはアジア各国共通の関心事でもある。中でもシンガポールの関心は高い。シンガポール政府は今年2月にカジノを合法化、2009年にマリーナ湾地区とセントーサ島の2カ所にカジノを中心とした総合リゾートを建設する計画を進めている。ちなみに今年5月にはマリーナ湾地区のカジノ業者にマカオで実績のある米サンズが選定された。

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