• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「実感なき景気拡大」の次は?

懸念残るスタグフレーション危機

  • 宿輪 純一

バックナンバー

2006年12月8日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

(お断り:本文中のFlash動画は技術的な理由により再生できません)

 この数年、急騰を続けてきた原油価格。今年に入って1バレル=80ドルをうかがう勢いを見せたが、9月に入って下落に転じ、最近では1バレル=60ドル前後で落ち着きつつある。原油高騰による世界経済への影響を懸念する声はだいぶ小さくなってきた。

 だが、1つ忘れてはならないことがある。下がったとは言っても、原油価格はいまだにかつて経験したことのない水準にある。1990年代には20ドル前後で推移していたから、現在の価格は3倍に跳ね上がっているのだ。

 原油価格の今後については、「さらに下がる」から「再び上昇に転じる」まで様々な意見がある。このゼミの目的は、経済の動きを世の大勢とは少し違った視点で眺め、逆張りの異論を読者に提供すること。だから、今回は「原油価格が今後も長期的に現在の水準以上で推移する」という仮説を前提に世界経済の今後を探ってみよう。

不景気とインフレが同時進行する

 今回のキーワードは「スタグフレーション(stagflation)」だ。この言葉を聞いて、ピンときた読者は多いのではないだろうか。そう、スタグフレーションが何度もメディアで取り上げられ、話題になったのは1970年代のこと。2度にわたって世界経済に打撃を与えた「石油ショック」の嵐が吹き荒れた時代だ。当時を振り返る前に、まずはスタグフレーションについて簡単に復習しておこう。

 スタグフレーションは、“stagnation(停滞)”と“inflation(インフレーション)”を合成した造語だ。経済活動の停滞(不況)と物価の持続的な上昇が同時進行する状態である。歴史的に見て、この現象はほとんど起きることはない。一般的な経済の動きを考えると、違和感の大きな現象だからである。

 経済活動は、人体の代謝に例えることができる。一般的には好景気(活発な運動)の時には、物価(体温)が上昇、すなわちインフレとなる。逆に、不景気(寝ているような状態)の時には、物価(体温)が下降する。つまりデフレだ。スタグフレーション下では、不景気なのにインフレが進行する。いわば寝ているのに体温が上昇する病的な状態で、最悪の経済環境と言っていい。

 「日本の景気拡大は、いざなぎ景気(57カ月)を超えた。好景気の時にそんな古い経済用語を今さら持ち出されても困る。いったい何の役に立つのだ」と疑念を感じる読者もいるだろう。確かに現段階では、スタグフレーションの定義である“物価上昇”と“景気悪化”という悪魔のセットが生じる余地はないように見える。

コメント59件コメント/レビュー

このコーナーはどうなったのでしょうか。(2007/01/26)

「宿輪純一の「逆張り経済論」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

このコーナーはどうなったのでしょうか。(2007/01/26)

編集者の方、次回は何時公開ですか、すでに1ヶ月以上経ってますが。早く読みたいです。計画の日程を教えてください。よろしくおねがいします。(2007/01/16)

宿輪先生の原稿を早く見たいです。これは連載ですよね。だったら早く出してください。我々ファンは待ち遠しいです。本当はどうなっているのですか。(2007/01/12)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

店長や売り場主任などの管理職は、パートを含む社員の声を吸い上げて戦略を立てることが重要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長