• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

日本の輸出拡大はまだ続く

新興国の経済成長が拍車かける

  • 石川 宏

バックナンバー

2007年1月11日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 日本の輸出環境が構造的な変化を起こしている。ここ最近、日本の輸出は拡大が著しい。経済指標にそれが顕著に表れている。

 実質GDP(国内総生産)は2001年から直近2006年7~9月期までの間に9.0%増えたが、その内訳を見ると内需はわずか5.5%増にとどまっている。一方、輸出は58.4%の大幅増で、今回の景気回復・拡大を強烈に牽引した。鉱工業出荷指数(2000年平均=100)も同様で、2006年11月は出荷全体が112、そのうち国内は105と伸びが低い一方で、輸出は147とすこぶる高い伸びを示している。

 機械受注も2000~05年の期間に全体で11%増えたが、そのうち海外需要は59%も大幅に増え、全受注の海外依存度は同期間に26%から36%に上昇した。2006年入り後もその傾向は変わらず、海外需要は1~10月累計で前年同期比25%増と民間需要・製造業の9.7%増を上回り、海外依存度は実に40%に接近している。

 このトレンドは今後も続き、足元の景気拡大も輸出主導は変わらないだろう。

輸出構造に変化

 輸出急拡大の背景には、輸出構造の変化がある。第1は、中国をはじめとした新興国の台頭だ。これらの国々の経済が高成長すれば、インフラ整備や民間設備投資そして個人消費を拡大させる。そのニーズに応えるための輸出が増えるのは当然だ。また、新興国の賃金など低コストを使って国際競争力強化を図る現地設立の子会社と、日本の親会社間の取引も増えている。

 OECD(経済協力開発機構)の調べでは、世界のOECD非加盟国の経常黒字額は、2001年当時の1170億ドルから2006年は推定7050億ドルへ約6倍となったようだ。そのうち、中国は170億から2110億ドルに12倍、ダイナミックアジアと呼ばれる台湾、香港、シンガポールなどを含んだ8カ国の合計では、660億ドルから1170億ドルに増加すると予想する。さらに、最近は、資源高騰で潤う中東・アフリカ、ロシアの経常黒字増も目立つようになってきた。いずれも、経済好調の表れだ。

 BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の成長も凄まじい。4カ国全体の名目GDPは2000年当時に2兆5300億ドルと日本のほぼ半分だった。それが、2005年には4兆5900億とほぼ同規模にまで大きくなった。総人口26億5000万人を抱えるBRICsの潜在成長力は極めて大きい。今後、輸出先としての重要性が、ますます強まることは必至だ。

コメント2

「石川 宏の「鳥瞰!日本の競争力」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック