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亥年のジンクスで、M&Aが“異変”もたらすか

  • 石川 宏

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2007年3月1日(木)

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 今年は亥年。過去、亥年は大きな出来事が起こっている。

 自然災害では、関東大地震(1923年)、死者5000人を超えた伊勢湾台風(1959年)、経済関係では、金と米ドルの交換が停止されたニクソン・ショック(1971年)、1ドル80円割れまで急騰した円(1995年)、いずれも亥年だった。

世界的なM&A旋風

 そして、今年も経済界では既に大きな動きが起こっている。それは、M&A(企業の合併・買収)の大旋風だ。既に昨年から目立ち始めていたが、ここにきて加速化している。三菱ケミカルホールディングス4188の完全子会社である三菱ウェルファーマと田辺製薬4508の合併決定、米系投資ファンドのスティール・パートナーズによるサッポロホールディングス2501の買収提案、百貨店の大丸8234と松坂屋ホールディングス3051の経営統合交渉、スウェーデンのトラック大手メーカー・ボルボの日産ディーゼル工業7210に対するTOB(株式の公開買い付け)等々、M&Aや提携の話が、堰を切ったように表面化している。

 M&A旋風は、世界的現象である。英米系調査会社のディーロジック調べによれば、2006年の世界のM&Aは、会社発表ベースで4兆600億ドル(約480兆円)となった。前年比40%近い伸びで、IT(情報技術)ブームで沸き過去最高記録を作った2000年当時を20%も上回った。

 日本も、M&A仲介のレコフ調べでは、2006年は15兆212億円、前年比27%増で、銀行再編関係分が約10兆円を占めた過去のピークである1999年の18兆円に次ぐ金額に達した。それでも、世界のM&A規模に対する比率は3%程度に過ぎない。それだけに、M&Aが一層増える余地は大きい。

背景に競争激化と経営のスピード化

 なぜ、M&Aが急増しているのか。背景には、競争激化と企業経営のスピード化がある。IT革命と世界的な規制緩和が原動力となって、企業のグローバリゼーション――国内市場中心の時代から国境を越えての競争時代への移行――が急速に進展している。

 その結果、技術革新や新商品開発のテンポが早くなり、市場の奪い合いが激しくなった。競争の厳しさは従来と比べて倍加以上となった。それに打ち勝つには、他企業よりも早く新技術、新製品を開発、コスト引き下げに成功しなければならない。問われるのはスピードだ。自前では後れを取る心配がある。これに答えるには、M&A戦略を無視できなくなったのである。

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