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レクサスが世界で最も売れるモスクワの現実

  • 豊島 信彦

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2007年3月6日(火)

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 ロシアは世界最大の土地を有していながら、その首都モスクワでは不動産が不足している。昔ながらの開発制限がある一方で、富裕層が急増しているせいだ。最近では「モスクワのマンションは、南仏の保養地カンヌより高くなった」そうだ。ロシアのフラトコフ首相が今年2月27~28日に来日した際に随行した新興コングロマリット(複合企業)メトローポルの若手経営者スリペンチュック氏(44歳)はそう言って肩をすぼめた。

 今やモスクワでは世界最大級のショッピングセンターができて大勢のマイカー族で賑わっている。ほんの10年前のモノ不足時代を知る人には別世界だ(写真はモスクワ郊外にある「メガシティ内の食料品スーパー」)。モスクワに住むことは、1億5000万のロシア人にとって憧れだそうだ。

 ソ連時代との違いは、ほかにもある。モスクワはトヨタ自動車(7203)の高級車レクサスが、世界で一番売れる都市だ。トヨタ自身も驚いているようで、「これまで市内ではレクサスとフォークリフトを同じ店で売っていたが、あまりの客層の違いとクルマの売れ行きのために、専用の高級展示場を急いで建設中だ」とトヨタの現地法人の幹部は教えてくれた。

住宅ブームのその先を見据える実業家も

 リッチな「モスクワっ子」を代表するのが金融マンだ。金融機関が専門家を雇おうとすると、ロンドンより高い給料を払わなければならないという。香港やシンガポール、そして最近は上海でも金融関係の専門家は東京で採用するより高くかかるが、それに似た現象がモスクワで起こっている。

 そう言えば、不動産と株式は連動しやすい。グラフは香港の代表的な株価指数であるハンセン指数と香港の住宅価格指数(1998年以前は総合、2000年以降はミドルレベルの住宅)だが、極めて連動性が高い。ただし両者の連動性は、双方とも流動性が高く価格は市場メカニズムで決まるという前提で成立する。モスクワはそうはいかない。住宅価格だけが異常に高いのだ。先のスリペンチュック氏はその先のトレンドを見極めて経営に生かそうとしている。

住宅の次はオフィス

 スリペンチュック氏によると、6年前に1平方メートル当たり1500ドルで買ったマンションが、今や1万ドル以上の値が付いているという。坪当たり400万円近く、東京でも高級物件に匹敵する価格帯と言える。ところが、住宅価格は高くなり過ぎたためこの1年以上横ばいで、「今後はオフィスに投資したい」という。モスクワではビルの建築規制が厳しく高層オフィスはまず見かけない。

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