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同時株安を払拭した上海市場の人気銘柄は

―五輪、マタニティー、そして環境関連―

  • 豊島 信彦

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2007年4月17日(火)

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 中国株が活況だ。2月末に「上海発の世界同時株安」と揶揄されたのが遠い過去のようだ。上海市場は連日の高値更新を続けており、上海総合指数(取引所全上場銘柄で構成)は昨年、130%上昇したのに続き、今年も4月11日時点で31%値上がりしている。

 中国国内市場は海外投資家の参入が限られるため、一方向に振れやすく、国内の過剰流動性によって株価が押し上げられている面がある。これと比べ、国際的な投資家に開かれている香港市場は上昇ピッチが遅いが、それでも中国株を中心に上海市場に追随する格好で復調中だ。

相場の主役は交代か

 もっとも、中国と名がつけば何でも買われるというわけではない。ここにきて、相場の主役が交代する動きが見られるし、新たな分野が人気となっている。そこに中国市場の特徴や最近の社会情勢が表われており興味深い。

 市場の特徴というのは、中国株は年商10兆円を超える石油会社が2社上場するなど、資源・エネルギー株のウエートが高いことがある。このため、ここ数年は原油市況の上昇、あるいはインフレに強い銘柄が相場を主導してきた。例えば石油トップのペトロチャイナ、保険トップのチャイナライフ、通信トップのチャイナモバイルだ。保険株や通信株は金利上昇下では手元資金の活用が期待されるため、インフレに強い株として国際的に知られる。

 しかし、原油高が是正されつつあるうえ、中国の金利もそろそろ上限が見えてきたことから、こうした銘柄の勢いは失われつつある。それに代わって電力(グラフでは北京ダタンパワー)、高速道路運営(同じく江蘇高速)、あるいは航空、海運、自動車といった燃料多消費型、もしくは金利上昇に弱い多負債型の企業が見直されつつあるといった具合だ。

PER300倍まで買われる五輪株

 また、最近の社会情勢を映して五輪、マタニティー、環境の各関連株が人気だ。中には海外投資家に理解しにくい動きもあるが、そこでは中国人特有の投資尺度が浮かび上がる。代表的なのは五輪株だ。当欄では2007年1月9日号「北京五輪で伸びる株、伸びない株」で、1988年のソウル五輪のように中国でもそろそろ五輪関連株が人気化する頃だと書いたが、ここにきての盛り上がりは異常だ。

 まず、チャイナスポーツと英語表記される中体産業(上海A株で海外個人投資家は買えない)は、競技施設やスポーツイベント大手で代表的な五輪関連株だが、北京開催が決まった2001年7月に人気化した。そして今年は年初から2倍に高騰、2001年の高値を大きく抜いた。五輪開催まで500日を切った3月下旬あたりからは旅行・小売りなども関連株として値上がりに弾みがついている。

 香港市場でも中国の空港、不動産、スポーツ用品といった五輪関連株が堅調だが、目立つ程ではない。スポーツウエアトップのリーニンが1カ月で30%近い値上がりを見せているが、12月期決算が6割増益という好決算だったためだ。

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