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FRBを悩ます2つの生産性低下

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2007年5月8日(火)

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 米国在住で卵好きな人なら、最近はスーパーマーケットに出かけるたびにショックを受けるだろう。卵の販売価格が値上がり続けているからだ。全米農業団体連合会(AFBA)によると、2007年第1四半期(2007年1~3月)の間で、卵1パック(12個入り)の平均価格が、1.18ドルから1.51ドルへと28%増加した。スーパーマーケットで価格が上昇しているのは、卵だけではない。小麦5ポンドの値段は第1四半期で19%、トウモロコシは同8%、牛乳は同5%の上昇となった。

 商品の価格が急激に変化するのは珍しいことではないが、ここ最近の変化は従来の価格上昇とは異なると、ほとんどのエコノミストは見ている。それは供給量が増えているにもかかわらず、販売価格が上がっているからだ。農産物価格が上昇しているのは、トウモロコシから製造されるエタノールの需要が急激に増加している影響からだ。トウモロコシの生産量は大幅に増加したにもかかわらず、シカゴ商品取引所では1ブッシェル当たりの価格が2006年初めから115%増加し、4ドルで取引されている。

 鶏はトウモロコシで育てられるため、鶏卵の生産者は消費者にエサ代の上昇を負担してもらわざるを得ない。鶏の飼育コストの増加は、消費者がファストフードチェーンで支払う価格にも影響を与えている。統計によれば、2006年に米国のレストランではチキン料理の価格が11%上昇し、また大規模なフライドチキンチェーンの1つは、商品を10%値上げした。

世界の穀物在庫はここ30年来で最低のレベル

 米国が石油の海外依存を減らすのにエタノールが重要なツールになってきたのにつれて、トウモロコシだけでなく、他の農産物価格も上昇すると見られている。推計によると、2008年には米国の穀物生産高のおよそ30%がエタノール向けになり、これは2006年比で16%増の水準になる。エタノール需要を満たすため生産者が他の食物からトウモロコシに生産シフトし、それによって農業製品全体の供給が抑制され、価格上昇圧力を増す。

 発展途上国の経済発展も、農産物供給の縮小をもたらしている。世界の穀物在庫は、ここ30年来で最低レベルにある。トウモロコシがエタノール生産に回されるにつれて、この状況はさらに悪化すると見られている。例えば、インドは国内需要に十分な量を確保するために、小麦の輸出を禁じた。

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牛島 信 弁護士