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インドの医薬品産業が発展する5つの理由

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2007年5月15日(火)

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 1990年代がIT(情報技術)の時代とするなら、21世紀は医薬品の時代と言える。それはインドにとっても同様だ。世界の医薬品大手はコストを削減するために、主力品以外の生産をアウトソーシング(業務の外部委託)する動きが起きている。彼らの視線の先にはインドの医薬品技術があるからだ。インドには医薬品の外注生産先として優れた化学合成技術や品質管理技術がある。しかも、コストは低いのだ。

 インドのリサーチ会社、オズワルによれば、医薬品関連のアウトソーシングの市場規模は、2005年に全世界で270億ドルと推定されている。この金額には医薬品の製造のほか、原末の委託加工、臨床検査などの開発費用を含めている。オズワルによれば、市場規模は2010年には550億ドルに膨らむ見通しだ。

5つの特長

 その最大の受益者はインドで、既に下の表のような国際提携がいくつも行われている。インドの医薬品企業が海外企業のパートナーとして迎えられているのは、5つの特長があるからだ。

 1つは国際的な化学合成技術と品質管理技術があること。FDA(米食品医薬品局)が米国外で認可している医薬品製造工場の数は、インドが最も多い。FDAに提出する医薬品製造のための書類であるDMF(ドラッグ・マスター・ファイル)の数では、インドは世界全体の25~30%に達している。

 2つめは低コスト。インド人の労働コストは大まかに言って先進国の6分の1だ。それに医薬品製造設備にしても、機器や建設コストの低さで先進国と比べておおむね40%は安くできる。

 3つめは人材。インドでは化学を専攻した人材が、米国のざっと6倍はいる。それに、もともと生産工程での技術改良を得意とするお国柄である。

 4つめは、他国(社)にない価値を提供できること。インド企業は研究から製造までを一貫して請け負うCRAMS(研究製造業務受託サービス)を強化している。米国では化学合成、つまり製剤化の部分のみを受託する企業や、欧州では医薬中間体や効能のある活性薬理成分を受託することに主眼を置いている企業が多く、一貫請負をする企業はない。

 そして最後に、知的財産権保護の体制整備がある。2005年1月よりWTO(世界貿易機関)のTRIPS協定(貿易関連知的所有権に関する協定)でインドの医薬品に対する製法特許の履行が義務づけられた。これで国際的な大手医薬品企業がますます、インドをアウトソーシング先として活用しやすくなった。

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