• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

米国の景気は、寿命を迎えたのか?

  • 吉本 元

バックナンバー

2007年5月18日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 米国の実質GDP(国内総生産)成長率は、2007年第1四半期に前期比年率1.3%増となり、2006年第4四半期の同2.5%増から大きく下がった。成長率の鈍化で「このまま景気が後退局面(リセッション)に入る」「もう寿命だ」という論調は根強い。

 一方で、FOMC(米連邦公開市場委員会)は、5月9日の会合後に発表した声明文で、「経済成長は今年最初に減速」としつつ、「それでも、これから数四半期にわたって適度なペースで拡大していく」と表現した。まだ寿命は来ていない、というわけだ。

 好景気は終わるのか、続くのか?

 その答えを探るために、過去の米国の景気循環に焦点を当ててみたい。

5年半の景気拡大と拡大過程での「中だるみ」

 NBER(全米経済研究所)が発表している米国の景気循環日付が、景気の寿命を測る基準となっている。現在の景気拡大は、2001年11月からスタートし、5年半拡大が続いている。

 ちなみに、それ以前の2回の景気拡大局面を比べると、1980年代の景気拡大は7年8カ月(1982年11月~90年7月)、1990年代の景気拡大は10年(1991年3月~20001年3月)も続いている。仮に、今回の拡大局面がここで寿命を迎えてしまうと、かなり「短命」ということになる。

 ここに、現在の景気が寿命を迎えるかどうかのヒントがある。

 1980年代、90年代の「長寿」だった景気拡大局面を見ると、その間に不調の波があることが分かる。80年代の拡大局面では、86~87年、90年代では94~95年に、「ミッド・サイクル・スローダウン」と呼ばれる「中だるみ現象」が発生している。

 私は、現在の景気減速が、この中だるみ現象だと考える。2つのポイントで分析すると、寿命に至っていない理由が見えてくる。
 
 1つめのポイントは、経済全体の需給の推移である。経済全体の需給は、需要を示す実際のGDPと供給を示す潜在GDPの差を表す「GDPギャップ」で測る。後退から拡大へと移行した直後は、通常、GDPギャップはマイナス、つまり、需要不足の状態になっている。その後、景気拡大が進むにつれ、需要が拡大し、景気拡大期の後半には、GDPギャップはプラス、つまり需要超過となる。この教科書的な理解に従えば、需要超過によってインフレが発生し、金利が上昇していくことから、結果的には景気にブレーキが掛かり、景気拡大局面は寿命を迎える。

「Money Globe- from NY(吉本 元)」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

小池さんがこの言葉(排除)を述べたことで、「風」が変わっていきました。 ただし、小池さんが言ったことは正論です。

若狭 勝 前衆院議員