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「排出権ビジネスはどっちに注目?」

  • 浅川 夏樹

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2007年6月7日(木)

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排出権ビジネスが紙面を賑わしておりますが、環境エネルギーそのものに注目するのもありですが、環境エネルギーに必要なものに注目するのもありです。

お客様     「日本の今のビジネスは排出権ビジネスの一色だよ。うちの会社でも『排出権ビジネスで利益を出せ』とお偉いさんが急に命令してきて、困ったよ」

夏樹     「海外では、2005年から2006年にかけてかなりの数の環境ファンドと排出権取引に関わるデリバティブ商品が登場しています」

シホ      「私のお客様も排出権ビジネスで東欧まで行ってしまって、全然お店に来てくれなくて困っちゃったわ。そんなに大きなプロジェクトなのですか?」

お客様     「京都議定書による削減の義務づけがスタートする2008年以降に売買が増加すると見込んで、温暖化ガスの排出権取引に奔走しているんだよね」

シホ      「新聞で読みました。温室効果ガス削減の数値目標の達成が難しい国や企業は、温室効果ガスの排出量が目標値以下の国や企業からその許容枠を買うのですよね」

夏樹      「シホちゃんのお客様が東欧に行っているのは、きっとポーランドやルーマニアに拠出枠の余剰があるからだと思うわ。老朽した発電所の設備を新しくすれば、二酸化炭素の排出を大幅に減らせる可能性が高いし、その分を排出権としてEU(欧州連合)加盟国に売却することで設備資金を捻出しようとしているみたいよ」

お客様    「欧州は2005年に独自の排出権取引制度(EU-ETS)が発足していて、域内の工場などで温暖化ガスの排出量の上限が定められており、削減努力で余力が生じれば排出権として他企業に売買できるからね。それに、欧州委員会が加盟国に排出削減の強化を指示したことも大きいよ」

夏樹     「排出権取引所で最大手のオランダの欧州気候取引所(ECX)の取引高は史上最高で、2008年以降に決済を迎える先物が活発に取引されているらしく、昨年は排出枠が余ったと見た投資家の資金が排出権市場から流出して排出権価格が急落する局面もありました」

シホ     「日本でも2030年までにエタノール混合ガソリンの使用が義務づけられるというニュースが流れていて、エタノールの燃料になるトウモロコシの値段が急騰しましたよね。エタノールが普及するとガソリンは必要なくなるのかな?」

お客様    「燃料用のトウモロコシの大規模な生産には大量の農薬が必要で、その農薬を生産するのには大量の化石燃料を必要とするよね。現在の肥料や農薬は石油製品を使用して生産しているから、簡単には石油依存から脱却できないね」

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