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米経済の軟着陸を支えた中国

  • 鈴木 敏之

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2007年6月8日(金)

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 このところの米国経済指標の動きは、米国の経済成長が、インフレなき持続的成長軌道に戻れそうなことを示唆している。第1四半期の実質成長率は、在庫調整がブレーキとなって前期比年率0.6%成長と低調だったが、ISM(米サプライ管理協会)製造業指数など一連の在庫調整の数字を見ると、調整は終局に来ている。調整を進捗させた低失業率に見られる労働需給の引き締まりは健全である。一方で、インフレ指標は安定化の方向にあり、インフレ期待も落ち着いている。

 このままいくと今回の米国の景気調整は、浅いものとなりそうである。その根源は、在庫調整の動きにある。米国企業は在庫を圧縮してきたので、調整そのものが、浅かったと言える。在庫が少ないので、在庫調整に入ると、比較的短期間で在庫不足となり、新規受注が回復している。

 これが可能なのも、比較的在庫調整の程度の大きい製造業の活動が外国に移っていることが影響していよう。製造業の雇用の減少が問題になるが、雇用拡大は堅調で人手不足の状態にあり、マクロ的に雇用の問題は生じていない。それが可能になったのも、労働集約的な工業製品の供給を安価に担う国、すなわち、中国という工業国が出現したからと言える。

中国の成長離陸の意義

 中国は高い経済成長率が続いている。この中国の成長は米国の安定成長に貢献していると見るべきである。米国では、目下、株価が堅調である。第1四半期の企業決算は当初、厳しいものになるという見方もあったが、海外の好調が支えになったという話題が相次いだ。世界経済の成長が、この米国の軟着陸を支えたと言ってよい。

 ここ最近の原油価格の高騰は、中国の経済成長による消費量の増加が1つの原因とされている。原油高は世界経済の足を引っ張ったと見られる一方で、産油国は原油高で積み上がった資金を世界の証券市場に還流させ、それが世界経済の成長の安定を支えたと見ることもできる。また仮に、この原油高がなかったら、住宅バブルはもっと膨張していたかもしれない。

コメント1件コメント/レビュー

一般的な国際経済動向解説でわかり易いです.ただ,新たな発見はない様です.特に最後の結論は一般読者でも理解している類の蛇足です.この様な経済動向解説を読みながら何時も思うのは,実際に経済活動をしている人間の視点がないということです.これは解説の趣旨というよりも,資本主義経済が「経済の営みを非人間化」したということの方が大きいかも知れません.誰かが不老長寿の薬を手に入れて生き延びれば,資本主義経済の崩壊を目撃するでしょう.それまでは,既存のシステムと適当に付き合いながら,本来注力すべき事柄に精力を注ぐ生き方が実は最も賢いと思います.(2007/06/08)

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一般的な国際経済動向解説でわかり易いです.ただ,新たな発見はない様です.特に最後の結論は一般読者でも理解している類の蛇足です.この様な経済動向解説を読みながら何時も思うのは,実際に経済活動をしている人間の視点がないということです.これは解説の趣旨というよりも,資本主義経済が「経済の営みを非人間化」したということの方が大きいかも知れません.誰かが不老長寿の薬を手に入れて生き延びれば,資本主義経済の崩壊を目撃するでしょう.それまでは,既存のシステムと適当に付き合いながら,本来注力すべき事柄に精力を注ぐ生き方が実は最も賢いと思います.(2007/06/08)

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