• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

ブラジル株、5年で4倍

米ネットバブルとは違い合理的

  • ロバート・シラー

バックナンバー

2007年7月3日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 ブラジルの主要株価指数ボベスパ(インフレ調整後)は2002年にルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領が初当選して以来、4倍以上に上昇した。同じ期間に上海総合株価指数(同)は2倍、米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500種株価指数(同)は50%の上昇にとどまる。米国は1990年代後半のネットバブル期でさえ、5年足らずの間に株価が4倍になることはなかった。

 ブラジルのルラ大統領は、ベネズエラのウゴ・チャベス大統領やキューバのフィデル・カストロ国家評議会議長と親しくつき合っている左派政治家だということを考えると、現在のブラジル経済の好調はなおさら驚きである。これほど見事な株高は、何をどうしたら演出できるのだろうか。

 株式市場の動きを説明することは難しいが、このブラジルの熱狂は「合理的」と考えられる理由がある。ブラジル企業の収益は、株価とほぼ同じペースで伸びている。株価収益率(PER)は安定し、また適切な水準であり、この株高は単に投資家心理を反映しているだけではないようだ。

 問題は、なぜ株価の伸びが企業収益の伸びをしのがないのかという点だ。1990年代の米国の株高は、多くの国と同様に過去最高のPERによって支えられていた。米国の過去の平均PERは15倍前後だが、98年のPERは24倍だった。一方、98年のブラジルのPERはわずか6倍だった。現在のブラジルの株高は、米国のネットバブルのものとは全く異なる性格だ。

 株式ブームが最高潮に達すると、それを合理的に説明する理論が作り上げられるものだ。典型的なのは、経済が「新時代」に入ったというものだ。こうした説は90年代のネットバブルの時のように、市場の楽観主義を正当化するためにでっち上げられることもあるが、根拠が確かなこともある。

「ロバート・シラーの「21世紀の新・金融秩序」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

組織を正しい方向に導き、 作り変えていける人が、優れたリーダーです。

ジェニー・ダロック 米ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院学長