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急速に伸びる中国の風力発電

関連銘柄のIPO続く

  • 豊島 信彦

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2007年7月3日(火)

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 前回の記事「中国のリテラシーは高まった?」同様、新規上場の中国株の動きから今の中国を読んでみたい。中国の変速機・歯車メーカーで風力発電向けでは半独占の中国高速伝動設備が【環境銘柄】として大変な人気を集めている。7月4日の香港上場を前にしたIPO(新規株式公開)では5.38~7.08香港ドルで3億株を売り出したが、応募は1270億香港ドル(約2兆円)に達した。一般向け応募倍率は600倍を超えたようだ。

 中国では香港、上海を問わず、上場している環境関連銘柄が極めて少ない。自らそう名乗っている企業はあるが、実際に事業の柱となっているのは、香港上場1200社のうち、5~6社程度だろう。中国では「環境関連株」は、あまり注目されない分野だ。政府が言うほど環境保全は民間では盛り上がっておらず、企業にとって儲からない事業でもあるからだ。中国高速伝動の人気化は、そうした中国が変化する潮流を表しているのかもしれない。

環境保護関連の生産額は現在、10兆円近い

 中国の環境銘柄は少ないながら香港に上場しており、この半年ほどは強い動きが見られる。中国政府が第11次5カ年計画(2006~2010年)で主要汚染物の排出を10%減らす計画を発表したが、逆に増えており、ここにきて環境対策を声高に叫んでいることが関係しているのだろう。

H株指数と中国の環境関連株(日足)

 6月初め、国家環境保護総局は、環境保護関連の生産額は現在、6000億元(約9兆6000億円)で利益も520億元(約8320億円)あり、2010年頃には1兆1000億元(17兆6000億円)産業に飛躍する、というバラ色の見通しを発表したほどだ。

 グラフは香港に上場している中国の環境関連銘柄と中国株の代表的な株価指数であるH株指数(中国本土企業41銘柄で構成)と比較したものだ。環境株の中でも中国水務、九龍紙業が指数以上に値上がりしている。

 前者は上水道の会社で水質汚染が深刻な中国にあっては重要な役割が期待されている。後者はリサイクルペーパーのトップ企業でかなり業績が良い。過去3年で売上高は3.5倍に、純利益は12.4倍に急拡大し、売上高利益率はなんと20%近い(2006年6月期)。

 一方、上海電気は重電大手で排煙脱硫装置のトップメーカーながら、大気汚染の防止にお金を払う企業があまり多くないようで、「環境部門はまだ若い事業のため利益貢献していない」(同社決算資料)。同社は昨年5月に前会長が市の汚職事件に絡んだこともあるが、環境銘柄としては市場ではあまり評価されておらず、株価は冴えない動きが続いている。

仏電力公社と契約、中国の二酸化炭素排出権を買い取る

 さて、「儲かる」「儲からない」の区別で言うと、上海電気が手がけるような脱硫装置などは、乱暴な言い方だが、本来なら企業も政府も取り付けなくて済むならそれに越したことはないので「儲からない」に分類されようか。しかし、風力発電は、趣が異なる。エネルギー消費大国である中国の省エネにつながるのである。最近、象徴的な出来事があった。

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