• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ヘッジファンドが脅かす金融市場

米企業の収益成長は、過剰流動性の産物

  • ハンカー・オジヤサール

バックナンバー

2007年7月11日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 昨今の米国の金融マーケットは、興味深い逆説を垣間見ることができる。

 金利は上がり、住宅市場は後退し、原油価格は1バレルにつき70ドルを下回る。イラク戦争の出口戦略が容易に見つけられず、連邦予算の重要な部分を毎月飲み込み続けている。ブッシュ政権の支持率は、ここ数十年来の低さにある。しかし、株はいまだに歴史的な最高値に近い値で売買されている。

 米ダウ工業平均株価の水準は最高値から3%以内、S&P 500では最高値を少し下回る1500近辺をつけている。ファイナンスの法則は、ひっくり返ったのだろうか? 必ずしもそうとは言い切れない。

 ネガティブな要素は完全に織り込まれていないが、商品市場も含むあらゆる金融市場では明らかにボラティリティーが上昇した。弱気派ならば夜に安心して眠られる投資対象を見つけることはできないだろう。

ボラティリティー指数は年初から70%の上昇

 ボラティリティーは株式市場で最も顕著に表れている。シカゴ・オプション取引所(CBOE) のVIX(ボラティリティー指数)を見ると、S&P 500の価格変化と同じような動きをたどっている。最近の状況は2007年初めの17と比較して、70%高くなっている。

 第1四半期の間にVIXが21より高くなったと私たちが考える時、それが10以下に下がった直後に、不安定性も極めて高いことが明らかになる。言い換えると、市場の穏やかな期間の後に極端な動きの段階が続くことになり、そして、それから再び市場はすぐに鎮静するだろう。

原油、債券市場にも影響

 この現象は広範囲に広がっている。例えば原油市場では。この12カ月間の動きを見ると、1バレル76ドルから50ドルへ下がった後、再び約69ドルまで上昇した。エネルギー市場では驚くべきような開発がなされていないのにもかかわらず、2007年には13%上がった。

 長期的な不安定さに加えて、短期の価格変動も起きている。例えば、ストライキが終結したナイジェリアでは、6月25日の週には、月曜日に原油価格が1.2ドル以上の下落が起きたが、翌火曜日には価格は1.4ドル下がり、続いて水曜日には1.2ドル上昇した。

 債券市場も同様で、利回りを予測することは短期の債券でさえ不可能に近くなった。2年債と5年債の利回りは長い間の低下の後、両債券とも6月最初の週の末に5%を上回った後、利回り曲線は上向きの傾斜が想定されていた。

 多くの市場観測者は、良好な米経済を反映し、利回りはさらに上昇すると見ていた。しかし2週間も経たないで2年債と5年債の利回りは再び共に5%以下になり、翌日物金利は2年、5年、30年の債券の利回りより高い。

コメント0

「The U.S. Economy(ハンカー・オジヤサール)」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

私の仕事は経営することではなく、リーダーであることです。

ジェンスン・フアン エヌビディア創設者兼CEO