昨年1年間で使ったお金の総額は、手取り収入から使わなかったお金、つまり貯蓄できたお金を差し引けば計算できます。ところが、使ったお金の総額を突きつけられ、すぐに納得できる方は少ないのではないでしょうか。
「え~、こんなに使ってるわけがない」という反応をされる方が多く、どうも現実を認めたくないようです。でも、現状の正しい姿が分からないと問題点は明らかになりません。
記録と記憶を頼りにお金の行方を追跡する
日常的に何気なく使っているお金も、どこにいくらのお金が流れていくかを1年間でまとめてみると、様々な発見があります。家計簿をつけていなくても記録と記憶をたどっていけば、おおよそのお金の流れはつかめます。ここでひと頑張りして、わが家のお金の使い方の癖を見つけましょう。

まず、記録として残っている支出から確定していきます。例えば、住宅ローンや水道光熱費、保険料、お子さんがいらっしゃる方は学校関係費や学習塾などが口座から引き落とされているのではないでしょうか。
引き落とし以外にもクレジットカードの明細書や領収証などが残っているものもあるでしょう。これらの数字を1年分拾っていき、各項目ごとに総額を出してください。
家計簿をつけているかどうかで、お金の貯まる人とそうでない人がわかります。家計簿をつけていない人でもお金持ちはいますが、家計簿(現金出納帳だけでも可)をつけている人は、ほとんどの人がまずお金に困ってはいないはずです。この現実は、性格による所が大きいのですが、この記事を見ても、最近は家計簿をつけている人は減少してきているのではないでしょうか。パソコンで便利なソフトもあるので、家計簿をつける習慣がお金持ちへのステップだと思います。記事のように記憶で分析してもあまり役にはたちません(やらないよりはマシな程度)し、そのような計算をどんぶり勘定というのです。(2007/07/24)