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ユーロ高で高まる独仏の不協和音?

  • 服部 哲郎

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2007年7月25日(水)

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 ユーロの上昇が止まらない。ユーロは対円で168円台、対ドルで1.38ドル台に達した。ユーロ導入後の最高値の水準である。また、ユーロ導入時の換算レート(1ユーロ1.95583マルク)で独マルクに換算すると、対円では15年ぶり、対ドルでは12年ぶりの高値となっている。

 ユーロ高が進展するにつれ、ユーロ圏内で不協和音が聞かれ始めた。フランスでは、サルコジ新大統領がユーロ高に異を唱え、欧州中央銀行(ECB)の金融政策への政治介入に言及した。

 一方、2003年に米国から世界最大の輸出国の地位を奪ったドイツは、ユーロ高に対して音なしの構えである。前回ユーロの対ドル高値を付けた直後の2005年初めにドイツ企業に取材した際には、採算ラインとして1ユーロ=1.3ドルの水準を指摘する声が聞かれた。

 その水準を大幅に超過しているにもかかわらず、ユーロ高に対する不満が表面化していない。両国における見解の相違は、どこに端を発しているのであろうか。

労働コストの競争力ついたドイツは余裕

 まずドイツがユーロ高に対して余裕を示す要因として、以下の2点が考えられる。

 第1に、ドイツは輸出競争力を急速に回復させている。下の図は欧州主要国における単位労働コストの推移を、ユーロ導入の前年、1998年の水準を100として示している。

 ドイツでは労働市場改革などの構造改革に着手した2003年以降、単位労働コストが急低下していることが分かる。高コスト体質の是正を目的に賃金抑制が続いたことに加えて、最近は資本財などのドイツの製品などに対する需要増加が寄与している。単位労働コストが高止まりを続ける他の欧州主要国に比べて、競争力が改善している点が特筆される。

欧州主要国の単位労働コスト

 第2に、ユーロは米ドル、円などに対して大幅に上昇しているが、英国ポンド、スウェーデン・クローナ、ポーランド・ズロチ、チェコ・コルナなどの欧州通貨に対する上昇率は小幅にとどまっている。

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