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家計簿なんて役に立たないのウソ

支出の関連づけから大いなるムダが見えてくる

  • 内藤 眞弓

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2007年7月30日(月)

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 前回は昨年1年間のお金の行く先を追跡しました。その実績を踏まえて、今後の家計運営のためのツールとして活用できる「わが家仕様の支出項目」作り、つまり家計簿作りに挑戦してみましょう。

家計簿つけに挫折する3つの理由

 「エ~ッ家計簿?」というネガティブな声が聞こえてきそうです。一度くらいは家計簿に挑戦するものの、どうしても長続きしないという方が多いようです。理由は様々でしょうが、主なものは以下の3点ではないでしょうか。

(1)市販の家計簿のお仕着せの項目に振り回される
 「交際費」「保健衛生費」「教養娯楽費」など、普段耳にしない言葉でどんな支出が該当するかイメージできないとか、どの項目に入れていいか迷う支出があるとか、家計簿をつけること自体が煩わしく、負担になってしまうケースです。
 例えば、友人と歌舞伎見物に行った場合のチケット代金は交際費なのか教養娯楽費なのか迷ってしまうなど。

(2)家計簿をつけても貯蓄ができない
 毎月末には家計簿とにらめっこしてはため息をつくケースです。家計簿をつけているし、結構気をつけて無駄遣いしないように心がけているつもりなのに貯蓄できず、徒労感と罪悪感だけが残り、家計簿から逃避してしまうのです。

(3)家計簿をつけても楽しくない(暗くなる)
 達成感が持てず、積極的に家計簿と取り組むインセンティブがないケースです。しばらく家計簿をつけてみたけれど、大体の暮らしの状況が分かったので、もうつけなくてもいいと思って卒業するベテランさんも含みます。

 時々、「家計簿をつけていると夫が不機嫌になるのでやめた」とおっしゃる方がいます。妻が眉間にしわを寄せながら家計簿をつけていると、自分への当てこすりだと感じる男性がいるのかもしれませんね。あるいは、家計簿とにらめっこした揚げ句、「お小遣いを減らしてもいい?」と言われたりすると、不機嫌になるのも無理はありません。

 独身の方だと、お給料はすべて自分の裁量で使え、何となく帳尻が合っていると不都合はないので、家計簿なんて面倒くさいと思ってしまうかもしれません。いつまでにいくら貯めたいといった目標がなければ、それもまた無理はありません。

家計の体質改善がしやすい支出項目を作る

 家計簿つけが長続きしない3つの理由を挙げましたが、これらは家計簿つけが記録つけにとどまっていることが原因です。せっかくの家計簿を単なる記録つけに終わらせないために、昨年の支出実績を追跡するために便宜上設けた項目はいったん解体して、わが家の支出の癖が浮かび上がり、今後の運営戦略が立てやすい支出項目を再構築しましょう。その際に心がけたいのが、以下の3点です。

(1)自分や家族の年齢が上がっていくことによる支出額の変化が見通せる
 子どもがいる家庭であれば、子どもの年齢が上がることによって生活費が膨らみがちになるでしょうし、教育費も変わります。社会人になれば、それまで親が負担していた費用を自分で賄うようになるでしょう。そのような変化が予測できるような項目作りを心がけます。

(2)優先順位が判断できる
 どうしても削れない支出や削りたくない支出、できればお金をかけたい項目、特に喜びの大きい支出ではないものの、何となく使っている項目など、支出の重要度や優先順位が分かるような項目作りを意識してください。

(3)暮らしの変化に伴う支出額の変化が見通せる
 賃貸住まいから持ち家に変わったとか、一軒家から都心のマンションに移り住んだとか、リタイアをしたなど、それまでの暮らし方が変わった場合、1年間の支出額がどれくらい変わるかが予測しやすい項目にしておきましょう。

 これら3点を実現するための具体的なヒントをお伝えします。

コメント2件コメント/レビュー

家計簿をつけていない人が多い理由は、教育制度にあります。家計簿の基本は簿記会計ですが、日本の義務教育では、簿記を教える事はありません。算数は教えるのに、簿記会計学は教えません。それは、なぜかというと、学ぶ側に数字に対する拒否反応があるのと同時に、国民が数字に強くなると、国(税金を徴収する側)が困るからです。双方の利害が一致(?)して現在の状況になっていますが、簿記会計は難しいものではない上に、日常では必須科目なのです。例えば、税理士というのは、国民に税金を納めさせるのが仕事(ものすごく割の良い仕事)ですが、これを自分でやれば無料(税金の計算は、複雑そうに思われていますが、実は簡単)です。また、企業でも、簿記会計というのは、特殊な職業で専門家がやるものだと思っている人が多く、サラリーマンにいたっては、計算方法すらしらない人がほとんどです。そのような状況なので、企業の決算書にあたる家庭の家計簿をつける人は、ほとんどいないのでしょう。もし家計簿をキッチリつける事ができる人であれば、企業でも必要とされる人材であり、税理士や会計士などの道もあるでしょう。逆に言えば、家計簿をつける事ができない人は、企業でもあまり必要とされていない人材という事になります。(2007/07/30)

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家計簿をつけていない人が多い理由は、教育制度にあります。家計簿の基本は簿記会計ですが、日本の義務教育では、簿記を教える事はありません。算数は教えるのに、簿記会計学は教えません。それは、なぜかというと、学ぶ側に数字に対する拒否反応があるのと同時に、国民が数字に強くなると、国(税金を徴収する側)が困るからです。双方の利害が一致(?)して現在の状況になっていますが、簿記会計は難しいものではない上に、日常では必須科目なのです。例えば、税理士というのは、国民に税金を納めさせるのが仕事(ものすごく割の良い仕事)ですが、これを自分でやれば無料(税金の計算は、複雑そうに思われていますが、実は簡単)です。また、企業でも、簿記会計というのは、特殊な職業で専門家がやるものだと思っている人が多く、サラリーマンにいたっては、計算方法すらしらない人がほとんどです。そのような状況なので、企業の決算書にあたる家庭の家計簿をつける人は、ほとんどいないのでしょう。もし家計簿をキッチリつける事ができる人であれば、企業でも必要とされる人材であり、税理士や会計士などの道もあるでしょう。逆に言えば、家計簿をつける事ができない人は、企業でもあまり必要とされていない人材という事になります。(2007/07/30)

申し訳ないが、その程度に分類した家計簿なら、すでに簡単にPCで付けることができるし、もう何年も前から実践している。筆者は意識が低すぎる人間を相手にしてるようだが、日経ビジネスを読むようなレベルの人間がわかっていないのではないか。世の中が安定した時代であれば、先の見通しを立てやすかったが、いまとなっては計画など立てたところで取らぬ狸になる要因が多すぎる。恒久的などと言って数年で廃止される定率減税、給付開始年齢と掛け金だけはしっかり年々高くなる年金などの公的負担、どうしようもないものが支配項であることは、家計簿をどう整理しても変わらない事実なのである。(2007/07/30)

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