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価格は10年で3倍、深刻化する住宅不足

解決に欠かせぬ長期的視点

  • 本多 秀俊

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2007年8月8日(水)

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 7月下旬、イングランド中西部を襲った洪水は、建物の損壊や人的被害などは限定的だったものの、事後の衛生管理なども含め、被災地に大きな爪痕を残した。一方で、ブラウン首相は6月末の就任直後に、新政権の優先政策課題として「手頃な価格の新築住宅を十分に供給すること」を挙げ、2020年までに300万戸の新規住宅建築を目標に掲げた。

 しかし、安易な宅地造成は、洪水に対して脆弱な住宅の大量供給になりかねないとの懸念も広がっている。こうした意見が交わされる時、常に議論に上るのが、都市圏をぐるりと囲むように広がるグリーンベルト(緑地帯)をどうするか、 という点だ。

国土の約13%を占めるグリーンベルトとは

 グリーンベルトは、端的に言うと、都市の野放図な拡大を防ぐために、原則として建設許可の下りない保護緑地帯のことで、イングランドにはロンドン、マンチェスターといった大都市を筆頭に、14のグリーンベルトが点在している。その規模は合計155万6000ヘクタールと、イングランドの総面積の約13%を占める。最も大きいグリーンベルトはロンドンの48万6000ヘクタールで、最小はバートン・オン・トレントの700ヘクタールと、規模は様々だ。

   グリーンベルトは、1935年には大ロンドン圏開発委員会が、広場と憩いの場所を確保する目的で設置を提唱し、1947年の「都市と郊外計画条例」の施行で法制化されて実現した。1995年に制定された「都市計画政策指導要領2」では、グリーンベルトの設置目的について、次の5点を掲げている。

(1)開発地域の野放図な拡大を監視する
(2)近隣の集落が融合してしまうのを防ぐ
(3)田園地帯における不法侵入に対する自警機能を援助する
(4)歴史的な街並みを保存する
(5)都市部の遺棄された地域などを再生し、都市の再開発を促す
というものだ。

またグリーンベルトの果たすべき役割として
(1)都市部の住民に田園地帯に行く機会を供給する
(2)都市部近郊にて、戸外のスポーツや戸外の余暇を楽しむ機会を供給する
(3)魅力的な景観を維持し、人々が居住する地域の近隣の景観をいっそう美しくする
(4)都市において遺棄され、十分に活用されない地域を再生させる
(5)自然保護を確かなものにする
(6)農林業に関係した土地を維持する
の6点を示している。

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