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上昇より急落――非対称化する株式市場

  • ロバート・シラー

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2007年8月23日(木)

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 仏BNPパリバが自らのファンドを3つ凍結したと発表したのをきっかけに8月9日、世界の株式市場が急落したのは、ここ最近、株式市場で起きている不安定もしくは非対称な動きの一例に過ぎない。株式市場は突然の大幅増より急落しやすくなっているのだ。

 8月3日を期日とした過去100営業日の世界の株価の状況を見ると、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、日本、韓国、メキシコ、米国、英国では悪化している。

 米国の代表的な株価指数であるS&P500を例にすると、7月の同指数は6日間の下落を記録し、1%以上の上昇は3日間しかなかった。6月を見ると1%以上の下落は4日間、1%以上の上昇は2日間だった。さらに遡れば、2007年2月27日にはS&P500は1日で3.5%という大幅な下落が起き、その後も急激な反転が起きなかった。

 現在、米国の株式市場を混迷させているものは、2004年あたりから成長しながらも低いレベルでの乱高下が起きていることだ。株価が乱高下するのは、投資家が株価の変動を吸収しようと試みるがために起きているのだろう。しかし、株式市場は合理性よりも投資家の心理に基づいて動く。

「大きく1歩下がって、小さく3歩進む」

 ここ数カ月の下落も投資家心理に基づくものと言えるだろう。1920年代の上げ相場の時の格言は、「1歩下がって、2歩進む。この繰り返し」であった。最近のブルマーケットの格言は、「大きく1歩下がって、小さく3歩進む。この繰り返し」である。突然の乱高下は予測不可能で、その後、急な上昇がないことで、株価のボラティリティーの度合いは弱められている。

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大量陳列、大量販売というのがある程度限界にきているのかなと思います。

松﨑 曉 良品計画社長