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主要3カ国では1200万人

ASEAN消費力支える海外出稼ぎ労働者

  • 竹島 慎吾

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2007年8月27日(月)

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 フィリピンやインドネシアなどのASEAN(東南アジア諸国連合)諸国では、海外出稼ぎ労働者(以下、海外労働者)からの送金が家計を支える重要な収入源の1つとなっている。フィリピン、インドネシア、タイのASEAN3カ国における2006年の送金額は、約200億ドルに上った。

 アジア開発銀行(ADB)の調査によると、海外労働者からの送金額は世界全体で2000億ドルに上っており、ASEAN3カ国の送金額は世界全体の約1割を占めている。中でもフィリピンは、海外労働者からの送金額が名目GDP(国内総生産)の約1割を占め、フィリピン経済を支える柱となっている。ASEAN諸国の中で経済規模に占める送金額が大きいフィリピン、インドネシア、タイの状況を見てみよう。

フィリピンでは労働者の4人に1人

 2005年の海外労働者数(フローベース)は、フィリピン、インドネシア、タイ3カ国合計で167万人となり、10年前と比べ約6割増加した。他方、既存の労働者を含めたストックベースでは1200万人前後と見られる。中でもフィリピンの海外労働者は2006年末時点で823万人と最も多く、国民の10人に1人、労働者の約4人に1人が海外で働いている。

海外労働者数の推移(フローベース)

 海外労働者の派遣先はアジア、中東、北米が多い。国別に見ると、フィリピンは米国が最も多く、サウジアラビア、カナダの順となっている。インドネシアはサウジアラビアが最も多く、マレーシア、シンガポールがそれに続いている。他方、タイは台湾、シンガポール、マレーシアなどが多く、フィリピンやインドネシアと比べアジアの比率が高い。

 男女比率を見ると6対4で女性の方が多い。男性は建設現場や工場、プランテーションなどで働く人が多いのに対し、女性はメイドや介護・看護師などの職種が多い。また、平均滞在年数は4年前後と見られるが、香港やシンガポールで働くフィリピン人の場合は6~8年と長く、その大半はメイドとして働いている。

平均送金額は毎月200~400ドル

 海外労働者の増加に伴い、送金額も増加傾向にある。2006年のASEAN3カ国の合計送金額は202億ドルと前年比約10%増加した。2006年の名目GDPに占める送金額の割合を見ると、フィリピンが10.9%と最も高い。タイ(1.5%)、インドネシア(1.2%)はフィリピンよりは小さいが、マレーシア(0.1%)と比べると大きい。

 ADBの調査によると、シンガポール、香港、マレーシア、日本で働く出稼ぎ労働者からの送金額は、フィリピンが月額平均387ドル、インドネシアが同187ドルとなっている。ジェトロの調査によると、2006年の一般労働者の平均月収はフィリピンが283ドル、インドネシアが178ドルとなっており、送金額は一般労働者の平均月収を上回っている。

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