前回はこれからの10年間に、大きなお金が出たり入ったりしそうな出来事を書き出しました。支出については、物価上昇も織り込んだ金額を記入しました。
今回は1年間のお金の「入り」と「出」がこれからの10年間でどうなっていくか、その積み重ねの結果として10年後の貯蓄がいくらになっているかを予測します。
予測に当たっては、既に実績の出ている直近の2006年を起点にし、各年のお金の「入り」と「出」をキャッシュフロー表に落とし込みますが、これを前回取り上げました今後10年間の大きなお金が動く出来事の表と合体させます(図版1)。単位はすべて「万円」です(万円未満四捨五入)。
実績年のお金の流れと年末時点の貯蓄残高がスタートライン
実績年の縦の欄に入るのは、1年間の「収入」と「支出」「収支(収入−支出)」「貯蓄残高」といった項目です。
「収入」の内訳は、給与などの経常的収入と一時的収入などです。経常的収入は年収から所得税・住民税・社会保険料を差し引いた手取り収入を記入します。第12回で実際に使えるお金として「手取り収入」の金額を求めました。同様の手順で計算をしてください。
確定申告をしている人は、「収入」の項目に手取り収入ではなく、税金や社会保険料を差し引く前の総収入を入れ、「支出」の内訳に「所得税」「住民税」「消費税」「国民年金保険料」「国民健康保険料」を設けてもよいでしょう。
「支出」の内訳は第14回でわが家仕様に再構築した支出項目です。支出項目には大項目と小項目がありましたが、キャッシュフロー表に記入するのは大項目だけでかまいません。小項目ごとに年間支出を出したうえで合計額を出し、その数字をキャッシュフロー表に記入します。
「収支」とは収入から支出を差し引いた金額です。この金額がプラスになれば、1年間に稼いだお金よりも使ったお金の方が少なく、貯蓄がその分増えたということです。
反対にマイナスになる年は、1年間に稼いだお金よりも使ったお金の方が多かったということです。手持ちの貯蓄を取り崩すため、前年よりも貯蓄残高が減ります。
「貯蓄残高」は実績年末時点の数字を記入してください。2006年1年間にお金が入ってきて出ていって、収支がプラスになったりマイナスになったりした結果として、2006年末にいくらの貯蓄があったかということです。
貯蓄残高を調べる際に図版2のような一覧表を作成してみてはどうでしょう。
「A銀行」「郵便局」「B証券会社」など、金融機関ごとに整理するのが一般的ですが、「いつ使う予定の貯蓄か」という視点から整理してみてください。運用期間と利用している商品がマッチしているか、お金の預け先に偏りがないかなどを改めて確認してみてはどうでしょうか。
貯蓄目的で加入している保険だけでなく、保障目的で加入している保険も解約金がある場合はすべて記入してください。つい忘れがちになってしまいますが、保険の解約金もわが家の資産です。
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